2026年10月の天候

2026年11月2日 掲載

2026年10月の特徴

* 気温は、全国的にかなり高かった

気温は、暖かい空気に覆われやすい日が多かったことに加え、北日本では上旬から中旬、東・西日本と沖縄・奄美では中旬から下旬にかけて暖かい空気が流れ込みやすかったため、全国的にかなり高かった。

* 降水量は、北日本太平洋側でかなり少なかった

降水量は、上旬に移動性高気圧に覆われやすかった北日本太平洋側でかなり少なかった。

* 日照時間は、沖縄・奄美でかなり多かった

日照時間は、中旬を中心に移動性高気圧に覆われやすかった沖縄・奄美でかなり多かった。

概況

上旬から中旬にかけて本州付近を中心に移動性高気圧に覆われることが多く、晴れの日が多かった。このため、月降水量は北日本太平洋側でかなり少なく、東日本太平洋側で少なかった。一方、下旬に台風第30号及びそれから変わった温帯低気圧により湿った空気の影響を受けた東・西日本日本海側と沖縄・奄美では多かった。月間日照時間は、上旬から中旬にかけて、移動性高気圧に覆われやすかったため、沖縄・奄美でかなり多く、北・東日本日本海側と北・東・西日本太平洋側で多かった。

気温は、暖かい空気に覆われやすい日が多かったことに加え、北日本では上旬から中旬、東・西日本と沖縄・奄美では中旬から下旬にかけて、低気圧や前線に向かって南から暖かい空気が流れ込みやすかった。このため、月平均気温は全国的にかなり高かった。地球温暖化等の長期的な気候変動の監視に用いる15地点の観測値による日本の月平均気温(*)の基準値からの偏差は+1.51℃で、2024年の+2.21℃に次いで、統計を開始した1898年以降の10月として2位の高温となった。

(*)観測データの均質性が長期間確保でき、かつ都市化等による環境の変化が比較的小さい地点から、地域的に偏りなく分布するように選定した 15 地点(網走、根室、寿都、山形、石巻、 伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島)の気象台等の観測値を用いた統計

平均気温は、北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。

降水量は、東日本日本海側、西日本日本海側、沖縄・奄美では多かった。北日本太平洋側ではかなり少なかった。東日本太平洋側では少なかった。北日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

日照時間は、沖縄・奄美ではかなり多かった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本太平洋側では多かった。西日本日本海側では平年並だった。

気温、降水量、日照時間等の気候統計値

平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況
(図表)気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布

* 平均気温の高い記録を更新した地域

なし

* 平均気温の低い記録を更新した地域

なし

* 降水量の多い記録を更新した地域

なし

* 降水量の少ない記録を更新した地域

なし

* 日照時間の多い記録を更新した地域

なし

* 日照時間の少ない記録を更新した地域

なし

旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均)
(図表)旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1)
(図表)気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1)

旬別の天候経過

上旬

全国的に天気は数日の周期で変わったが、本州付近を中心に移動性高気圧に覆われることが多く、晴れの日が多かった。このため、旬降水量は、北・東日本太平洋側と東・西日本日本海側でかなり少なく、北日本日本海側と西日本太平洋側で少なかった。北日本太平洋側の旬降水量平年比は13%で、1946年の統計開始以降、10月上旬として1位の少雨となった。また、東日本太平洋側の旬降水量平年比は3%で、1946年の統計開始以降、2003年と並び、10月上旬として1位タイの少雨となった。旬間日照時間は、北・東・西日本日本海側と北・東・西日本太平洋側でかなり多く、沖縄・奄美で多かった。

北日本では期間のはじめ、西日本では期間の中頃に冷涼な空気を伴った移動性高気圧が通過したが、その他の日は南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、旬平均気温は全国的に高かった。

旬平均気温は、北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美では高かった。

旬降水量は、北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側ではかなり少なかった。北日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。沖縄・奄美では平年並だった。

旬間日照時間は、北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり多かった。沖縄・奄美では多かった。

中旬

全国的に天気は数日の周期で変わり、期間のはじめは沖縄・奄美で湿った空気の影響を受け、期間の中頃と期間の終わりはサハリンや北海道付近を通過する低気圧からのびる寒冷前線が北・東・西日本を通過し、東日本日本海側を中心に北日本から西日本にかけて曇りや雨の日となった。その他の日は移動性高気圧に覆われて晴れの日が多かった。このため、旬降水量は東日本日本海側で多かった一方、北日本日本海側と東日本太平洋側で少なかった。旬間日照時間は東日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり多く、北・東・西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。

西日本では期間の中頃、北日本では期間の終わりに冷涼な空気を伴った移動性高気圧が通過したものの、その他の日は低気圧や前線に向かって南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、旬平均気温は全国的にかなり高かった。

旬平均気温は、北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。

旬降水量は、東日本日本海側では多かった。北日本日本海側、東日本太平洋側では少なかった。北日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。

旬間日照時間は、東日本太平洋側、沖縄・奄美ではかなり多かった。北日本日本海側、東日本日本海側、西日本日本海側、西日本太平洋側では多かった。北日本太平洋側では平年並だった。

下旬

期間のはじめは日本海に中心を持つ低気圧からのびる前線により、北・東・西日本日本海側を中心に曇りや雨となり、特に21日は東北地方から北陸地方にかけて、10月としては記録的な大雨となった所があった。また、期間の中頃は台風第30号及びそれから変わった温帯低気圧により全国的に曇りや雨の日が多く、沖縄県や長崎県、福岡県、石川県で10月としての日降水量の極値を更新するなど記録的な大雨となった所があった。このため、旬降水量は東・西日本日本海側と沖縄・奄美でかなり多く、北日本日本海側と東・西日本太平洋側で多かった。西日本日本海側と沖縄・奄美の旬降水量平年比は413%、360%で、1946 年の統計開始以降、10月下旬としてそれぞれ1位の多雨となった。旬間日照時間は北日本太平洋側と東日本日本海側でかなり少なく、北・西日本日本海側、東・西日本太平洋側で少なかった。

期間のはじめから中頃にかけて、前線や台風第30号及びそれから変わった温帯低気圧により東・西日本、沖縄・奄美を中心に暖かい空気が流れ込みやすく、21日は東京などで真夏日最晩記録となった。このため、旬平均気温は東・西日本と沖縄・奄美でかなり高かった。一方、北日本は22日と28日頃に寒気の影響を受け、28日には青森市では2010年以来16年ぶりに10月に初雪を観測した。このため、北日本は平年並だった。

旬平均気温は、東日本、西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。北日本では平年並だった。

旬降水量は、東日本日本海側、西日本日本海側、沖縄・奄美ではかなり多かった。北日本日本海側、東日本太平洋側、西日本太平洋側では多かった。北日本太平洋側では平年並だった。

旬間日照時間は、北日本太平洋側、東日本日本海側ではかなり少なかった。北日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。沖縄・奄美では平年並だった。

※ 下旬の循環場の図は翌月数日経ってから掲載します。掲載までお待ちください。

循環場

500hPa高度場等の特徴

500hPa高度は、日本の北では平年より低い一方、日本付近で平年より高く、全国的に暖かい空気に覆われやすかった。海面気圧は、カムチャツカの東で低気圧が強く、この付近から北海道付近で負偏差となる一方、大陸から日本の東海上にかけて東西に広く高気圧で正偏差となり、日本付近は移動性高気圧に覆われやすかった。

月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら) 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます)
2026年10月平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) 2026年10月平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃)
2026年10月平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) 2026年10月平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2)
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。
※ 米国海洋大気庁(NOAA)が作成する外向き長波放射量(OLR)のデータが欠損により利用できない場合には、OLR偏差図は描画されません。

資料





※ : 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。

※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。

※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。

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