2026年5月の天候
2026年6月1日 掲載
2026年5月の特徴
* 気温は、北・東・西日本でかなり高かった
気温は、暖かい空気に覆われやすかった北・東・西日本でかなり高かった。
* 降水量は、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった一方、北・東日本日本海側と沖縄・奄美では多かった
降水量は、高気圧に覆われやすかった東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。一方、低気圧や前線の影響を受けた北・東日本日本海側と梅雨前線の影響を受けた沖縄・奄美で多かった。
* 日照時間は、東・西日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側と北・東・西日本太平洋側で多かった
日照時間は、高気圧に覆われやすかった東・西日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側と北・東・西日本太平洋側で多かった。
概況
北・東・西日本では、一時的に冷涼な空気の影響を受けた日もあったが、中旬を中心に暖かい空気に覆われやすく、低気圧や前線に向かって暖かい空気が流れ込む日もあったため、月平均気温はかなり高かった。地球温暖化等の長期的な気候変動の監視に用いる15地点の観測値による日本の月平均気温(*)の基準値からの偏差は+1.37℃で、2015年の+1.39℃に次いで、統計を開始した1898年以降の5月として2位の高温となった。 また、上旬と下旬は低気圧や前線の影響を受けたが、中旬を中心に高気圧に覆われやすかったため、月間日照時間は、東・西日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側と北・東・西日本太平洋側で多かった。月降水量は、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかったが、低気圧や前線の影響を受けた北・東日本日本海側で多かった。沖縄・奄美では、上旬を中心に冷涼な空気の影響を受けたが、下旬は暖かい空気が流れ込みやすかったため、月平均気温は平年並だった。また、上旬を中心に梅雨前線や湿った空気の影響を受けやすかった時期があり、23日には沖縄本島地方で線状降水帯が発生するなど記録的な大雨となった所もあった。このため、沖縄・奄美の月降水量は多かった。
(*)観測データの均質性が長期間確保でき、かつ都市化等による環境の変化が比較的小さい地点から、地域的に偏りなく分布するように選定した 15 地点(網走、根室、寿都、山形、石巻、 伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島)の気象台等の観測値を用いた統計
降水量は、北日本日本海側、東日本日本海側、沖縄・奄美では多かった。東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。北日本太平洋側では平年並だった。
日照時間は、東日本日本海側、西日本日本海側ではかなり多かった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本太平洋側では多かった。沖縄・奄美では平年並だった。
気温、降水量、日照時間等の気候統計値
| 平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 | 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況 |
![]() |
* 平均気温の高い記録を更新した地域北陸地方、近畿地方、九州北部地方 東海地方(タイ)、中国地方(タイ) * 平均気温の低い記録を更新した地域なし * 降水量の多い記録を更新した地域なし * 降水量の少ない記録を更新した地域なし * 日照時間の多い記録を更新した地域なし * 日照時間の少ない記録を更新した地域なし |
| 旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 | 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) |
![]() この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1) |
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1)
|
旬別の天候経過
上旬
前線を伴った低気圧がたびたび日本付近を通過し、全国的に天気は数日の周期で変わった。2日頃や4日頃には日本海や北海道の北を通過した低気圧や寒気の影響で、北日本を中心に雨が強まり、大雨となった所や北海道では降雪を観測した所もあった。一方、沖縄・奄美では旬の中頃以降は、沖縄の南から日本の南海上に停滞した梅雨前線の影響を受けやすかった。このため、旬降水量は、北日本日本海側、北日本太平洋側、沖縄・奄美でかなり多く、東日本日本海側と東日本太平洋側で多かった。奄美地方では3日頃、沖縄地方では4日頃に梅雨入りしたとみられる(速報値)。また、本州付近は西日本を中心に移動性高気圧に覆われた日も多かったため、旬間日照時間は、北・西日本太平洋側と東・西日本日本海側で多かった。北・東日本では旬の後半中心に暖かい空気に覆われやすく、北日本でも真夏日となる所もあった一方、西日本と沖縄・奄美を中心に冷涼な空気に覆われやすかったため、旬平均気温は北・東日本では高く、西日本と沖縄・奄美では低かった。
旬降水量は、北日本日本海側、北日本太平洋側、沖縄・奄美ではかなり多かった。東日本日本海側、東日本太平洋側では多かった。西日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。
旬間日照時間は、北日本太平洋側、東日本日本海側、西日本日本海側、西日本太平洋側では多かった。北日本日本海側、東日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。
中旬
本州付近を中心に高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かった。このため、北・東・西日本日本海側と北・東・西日本太平洋側では、旬降水量はかなり少なく、旬間日照時間はかなり多かった。旬降水量は東日本日本海側で平年比2%となり、1946年の統計開始以降、5月中旬として1位の少雨となった。旬間日照時間は東日本日本海側で平年比171%、東日本太平洋側で173%、西日本日本海側と西日本太平洋側でそれぞれ166%となり、1961年の統計開始以降、いずれもこの時期として1位の多照となった。晴れた日が多く、また暖かい空気 が流れ込みやすかったため、北・東・西日本では旬平均気温はかなり高かった。特に、18 日には東日本や西日本で、19 日には北日本で猛暑日を観測した所があるなど、5 月としての日最高気温の高い方からの極値を更新した地点もあった。旬平均気温の平年差は東日本で +2.3℃、西日本で+2.1℃となり、1946年の統計開始以降、いずれも5月中旬として1位の高温となった。また、沖縄・奄美では、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かったが、旬の中頃以降は高気圧に覆われて晴れた日もあったため、旬間日照時間が多かった。
旬降水量は、北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり少なかった。沖縄・奄美では平年並だった。
旬間日照時間は、北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり多かった。沖縄・奄美では多かった。
下旬
日本付近は移動性高気圧と太平洋高気圧の間で気圧の谷となりやすかった。北・東・西日本では低気圧や前線の影響を受けやすく、大雨となった所もあった。このため、旬降水量は北・東日本日本海側でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。旬間日照時間は、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。沖縄・奄美では、高気圧に覆われた日もあったが、梅雨前線や湿った空気の影響を受けた日があり、23日には沖縄本島地方で線状降水帯が発生した。旬平均気温は、暖かい空気が流れ込みやすかった東・西日本と沖縄・奄美でかなり高く、北日本で高かった。東・西日本では、旬平均気温の平年差が東日本で+1.8℃、西日本で+2.6℃となり、1946年の統計開始以降、いずれも5月下旬として1位の高温となった。
旬降水量は、北日本日本海側、東日本日本海側ではかなり多かった。西日本太平洋側では多かった。北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。
旬間日照時間は、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。
循環場
500hPa高度場等の特徴
500hPa高度は、日本付近で平年より高く、寒帯前線ジェット気流は日本の北を流れやすかった。このため、北・東・西日本では暖かい空気に覆われやすかった。一方、日本付近の亜熱帯ジェット気流はかなり弱かった。海面気圧は、東シナ海から日本のはるか東にかけて平年より高く、本州付近を中心に高気圧に覆われやすかった。沖縄・奄美は高気圧の南縁で、梅雨前線や湿った空気の影響を受けやすく、冷涼な空気の影響を受ける時期もあった。
| 月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら) 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます) | |
| 2026年5月平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) | 2026年5月平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃) |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 2026年5月平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) | 2026年5月平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2) |
![]() |
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。 |
![]() |
![]() |
| ※ 米国海洋大気庁(NOAA)が作成する外向き長波放射量(OLR)のデータが欠損により利用できない場合には、OLR偏差図は描画されません。 | |
資料
※ : 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。
※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。
※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。



この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限り





