年・季節・各月の天候に掲載する記述等の解説

年・季節・各月の天候において記述する内容について

 ここでは、日本の天候の状況を、月、季節あるいは年別にその特徴をまとめ、毎月はじめに最新のデータ等と併せて掲載します。

 月の天候、季節の天候、年の天候に共通する内容として、まず、「天候の特徴」では、日本を大きく4つの地域(北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美)に分け、気温以外の要素については沖縄・奄美以外の地域を更に太平洋側と日本海側に分けて、月、季節あるいは年の概況を記述し、月・季節・年の平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の特徴をまとめます。月の天候については、その月の天候経過を、その天候をもたらした気圧配置等と関連付けながら、各旬に分けて記述しています。これ以外に顕著な現象についても、必要がある場合は記述しています。

 月の天候では、循環場について、その月の天候の特徴に関係する日本付近の大気の流れの特徴を記述するほか、以下の観測記録を掲載しています。(主な地点について、統計開始以来1位のみ。統計期間10年以上を対象としています。

  • 月平均気温の高い記録
  • 月平均気温の低い記録
  • 月降水量の多い記録
  • 月降水量の少ない記録
  • 月間日照時間の多い記録
  • 月間日照時間の少ない記録
  • 月最深積雪の多い記録
  • 台風の発生:号数と発生日(日本時間)(後日掲載)
  • 台風の上陸:号数と上陸日(日本時間)、上陸した府県(後日掲載)
  • 台風の接近:号数と接近した地方(後日掲載)

年・季節・各月の天候において記述する図表類

月の天候に掲載する図表類

  • 月の平均気温、降水量、日照時間平年差(比)の分布
  • 月の地域平均気候表(月平均気温、月降水量、月間日照時間等の地域平均平年差(比)と階級の表
  • 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均、3か月間)
  • 降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過
  • 旬の平均海面気圧とその平年偏差、850hPa気温とその平年偏差、500hpa高度とその平年偏差および外向き長波放射量の平年偏差の分布
  • 月の平均海面気圧とその平年偏差、850hpa温度とその平年偏差、500hpa高度とその平年偏差および外向き長波放射量の平年偏差の分布
  • 地点別全国気候表
  • 地点別順位更新表

季節の天候に掲載する図表類

  • 3か月間の平均気温、降水量、日照時間の平年差(比)の分布
  • 3か月の地域平均気候表(3か月平均気温、3か月降水量、3か月間日照時間等の地域平均平年差(比)と階級の表)
  • 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均、3か月間)
  • 旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過
  • 各月の平均海面気圧とその平年偏差、850hpa温度とその平年偏差、500hpa高度とその平年偏差および旬平均外向き長波放射量の平年偏差の分布
  • 地点別全国気候表
  • 地点別順位更新表
  • 降雪量と積雪量の分布(冬のみ)
  • 最深積雪の大きい方からの順位を更新した地点(冬のみ)
  • 全国で観測された猛暑日地点数の積算(夏のみ)
  • 猛暑日、真夏日等日数(夏のみ)
  • 猛暑日、真夏日等最大継続日数季節(夏のみ)
  • 日最高気温(高い方から)が観測史上1位を更新した地点(夏のみ)
  • 日最低気温(高い方から)が観測史上1位を更新した地点(夏のみ)
  • 40度以上の日最高気温を観測した地点(夏のみ)

年の天候に掲載する図表類

  • 年の平均気温、降水量、日照時間の平年差(比)の分布
  • 年平均気温、年降水量、年間日照時間の地域平均平年差(比)と階級の表
  • 地域平均5日移動平均気温平年差の経過(12か月分)

気温・降水量・日照時間の地域平均に関する統計手法等について

 ここで用いる気象要素(気温、降水量、日照時間など)は、特に記載のない限り、全国の気象官署(気象台等、地域平均については149地点、地点のデータとしては三宅島、八丈島、父島および南大東島を含む153地点)の観測値を用いています。平年値は、2021年5月19日以降の資料では1991〜2020年の30年で統計したものを用いています。気温、降水量、日照時間の地域平均平年差(比)は、各地点の平年差(比)を計算し、各地域内に含まれる地点についての単純平均として求めています。なお、各地点の観測値が「準正常値(統計に用いた資料数が原則として80%以上)」の場合は地域平均に含めますが、「資料不足値(統計に用いた資料数が原則として80%未満)」の場合は地域平均に含めません(詳しくは気象観測統計指針を参照してください)。これらの地域平均は、予報区に即した11地方(北海道、東北、関東甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部・奄美、沖縄)と、広域的な4地域(北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美)について作成しています。降水量平年比と日照時間平年比の地域平均については、さらに太平洋側と日本海側などに区分しています。おのおのの地域区分とそこに含まれる観測地点の図はこちらです

 平均気温・降水量・日照時間等の平年差(比)に付す階級は次のように求めています。各気象要素、各地域(地点)、各期間ごとに1991〜2020年における30個のデータを小さい方から並べ、これを順番に33%(10個)ずつの3つの群に分けます。それぞれの群の境界値に基づいて、順に「低い(少ない)」、「平年並」、「高い(多い)」という3階級を定義しています。さらに、最も低い(少ない)及び最も高い(多い)方から10%(3個)に相当する部分を、「かなり低い(少ない)」、「かなり高い(多い)」と定義しています。

 各地の月別、季節別、年の平均気温・降水量・日照時間の平年差(比)に関する階級区分値はこちらで検索できます。

その他

 日本の天候に掲載している循環場と外向き長波放射量については、大気の循環・雪氷・海況の解説を参照してください。

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