日本の年の天候 ------------------ 対象期間:
令和6年1月15日 作成
2023年の日本の天候の主な特徴は以下のとおりである。
○年平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本で記録的な高温となった。
○秋は西日本太平洋側で記録的な少雨多照となった。
年間の平均気温、降水量、日照時間は以下のとおりである。
平均気温:北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。
年降水量:北日本日本海側で多かった。一方、北・東日本太平洋側と沖縄・奄美で少なかった。東・西日本日本海側と西日本太平洋側では平年並だった。
年間日照時間:北・東・西日本日本海側と北・東日本太平洋側でかなり多く、西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。
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| 年平均気温平年偏差、年降水量平年比、年間日照時間平年比の分布図 |
地域平均気温平年偏差の5日移動平均時系列図 |
冬:2022年12月〜2023年2月
○冬の平均気温は北日本で低かった一方、沖縄・奄美で高かった。
○東日本日本海側の冬の降水量は多かった一方、北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側の冬の降水量は少なかった。
○西日本日本海側と西日本太平洋側の冬の日照時間は多かった。
全国的に寒気の影響を受けやすい時期と受けにくい時期が交互に現れた。12月や1月下旬などは冬型の気圧配置が強まって寒気の影響を受けたため、冬の平均気温は北日本で低くなった。一方、沖縄・奄美では1月中旬や2月前半などは暖かい空気に覆われやすかったため、冬の平均気温は高くなった。冬型の気圧配置が強まる時期があったため、雪または雨の日となりやすかった東日本日本海側の冬の降水量は多かった。特に冬型の気圧配置が強まった12月後半には北・東・西日本日本海側を中心に太平洋側の一部でも交通機関等に影響が出るような大雪となった所があり、1月下旬には西日本日本海側と西日本太平洋側の旬降雪量がかなり多くなった。このため、冬の降雪量は西日本太平洋側でかなり多かったが、冬型の気圧配置となりにくかった時期もあったため北・東・西日本日本海側では平年並だった。北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側では、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、冬の降水量は少なかった。西日本日本海側と西日本太平洋側では、12月上旬や1月上旬などに高気圧に覆われやすい時期があり、平年に比べ晴れた日が多くなったため、冬の日照時間は多かった。沖縄・奄美では、12月は前線や低気圧、寒気の影響を受けやすく、2月上旬は前線の影響を受けやすかったため、曇りや雨の日が多かったが、1月や2月中旬は高気圧に覆われやすく、平年に比べ晴れた日が多かった。
平均気温:沖縄・奄美で高かった。一方、北日本で低かった。東・西日本では平年並だった。
降水量:東日本日本海側で多かった。一方、北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。北日本日本海側と沖縄・奄美では平年並だった。
日照時間:西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。北・東日本日本海側、北・東日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。
春:3月〜5月
○春の平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本でかなり高かった。
○春の降水量は西日本日本海側でかなり多く、東日本日本海側と西日本太平洋側で多かった一方、沖縄・奄美で少なかった。
○春の日照時間は全国的に多く、特に北・東日本日本海側でかなり多かった。
暖かい空気に覆われやすく、特に3月を中心に大陸からの寒気の影響を受けにくく、暖かい空気が流れ込みやすかった。このため、春の平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本でかなり高かった。春の平均気温平年差は北日本で+2.2℃、東日本で+1.8℃となり、1946年の統計開始以降、春として1位の高温となった。また、高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かったため、春の日照時間は全国的に多く、北・東日本日本海側ではかなり多かった。春の日照時間平年比は東日本日本海側で121%となり、1946年の統計開始以降、春として1位タイの多照となった。また、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、春の降水量は沖縄・奄美で少なかった。一方、東日本日本海側と西日本では低気圧や前線の影響でまとまった雨が降った日があったため、春の降水量は西日本日本海側でかなり多く、東日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。
平均気温:北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。
降水量:西日本日本海側でかなり多く、東日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。一方、沖縄・奄美で少なかった。北日本日本海側と北・東日本太平洋側では平年並だった。
日照時間:北・東日本日本海側でかなり多く、西日本日本海側、北・東・西日本太平洋側、沖縄・奄美で多かった。
夏:6月〜8月
○夏の平均気温は北・東・西日本でかなり高かった。
○夏の降水量は東・西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった一方、北日本太平洋側で少なかった。
○夏の日照時間は北・東日本日本海側と北・東日本太平洋側でかなり多かった一方、沖縄・奄美で少なかった。
北日本を中心に暖かい空気に覆われやすく、また南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、夏の平均気温は北・東・西日本でかなり高かった。夏の平均気温平年差は北日本で+3.0℃、東日本で+1.7℃、西日本で+0.9℃となり、1946年の統計開始以降、北日本と東日本で1位、西日本で1位タイの高温となった。北日本の記録的な高温には、周辺海域での海水温の顕著な高温も影響した。北・東日本では高気圧に覆われやすく晴れた日が多かったため、夏の日照時間は北・東日本日本海側と北・東日本太平洋側でかなり多かった。また、夏の降水量は北日本太平洋側で少なかった。一方、梅雨前線や台風第6号、第7号などの影響を受けたため、夏の降水量は東・西日本太平洋側と沖縄・奄美で多く、夏の日照時間は沖縄・奄美で少なかった。
平均気温:北・東・西日本でかなり高かった。沖縄・奄美では平年並だった。
降水量:東・西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。一方、北日本太平洋側で少なかった。北・東・西日本日本海側では平年並だった。
日照時間:北・東日本日本海側と北・東日本太平洋側でかなり多かった。一方、沖縄・奄美で少なかった。西日本日本海側と西日本太平洋側では平年並だった。
秋:9月〜11月
○秋の平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本でかなり高かった。
○秋の降水量は、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり少なかった一方、北日本日本海側でかなり多かった。
○秋の日照時間は全国的に多く、特に東・西日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美でかなり多かった。
秋の日照時間は、全国的に高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かったため、東・西日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美でかなり多く、北・東日本日本海側と北日本太平洋側で多かった。秋の日照時間平年比は、東日本太平洋側で125%、西日本日本海側で115%、西日本太平洋側で120%となり、1946年の統計開始以降、それぞれ秋として1位の多照となった。
秋の降水量は、低気圧や台風の影響を受けにくかったため、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり少なく、西日本日本海側で少なかった。秋の降水量平年比は西日本太平洋側で48%となり、1946年の統計開始以降、秋として1位の少雨となった。一方、北日本を中心に低気圧の影響を受けやすく、寒気の影響を受けた時期もあったため、秋の降水量は北日本日本海側でかなり多く、東日本日本海側で多かった。秋の降水量平年比は北日本日本海側で134%となり、1946年の統計開始以降、秋として1位の多雨となった。
日本近海の海面水温が顕著に高かったことや、日本海から日本の北を通る低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込みやすい時期があったため、全国的に暖かい空気に覆われやすかった。このため、秋の平均気温は北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。秋の平均気温平年差は、北日本で+1.9℃、東日本で+1.4℃となり、1946年の統計開始以降、それぞれ秋として1位の高温となった。
平均気温:北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。
降水量:北日本日本海側でかなり多く、東日本日本海側で多かった。一方、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり少なく、西日本日本海側で少なかった。北日本太平洋側では平年並だった。
日照時間:東・西日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美でかなり多く、北・東日本日本海側と北日本太平洋側で多かった。
年間の台風の発生数は17個(平年値25.1個)だった。9月以降の発生数5個(平年値11.6個)は1951年の統計開始以降最も少なかった。日本への台風の接近数は平年より少ない9個(平年値11.7個)、日本への台風の上陸は台風第7号の1個(平年値3.0個)だった。
※ 日本の天候のまとめに掲載している外向き長波放射量(OLR)偏差分布図は、2023年9月以降は米国海洋大気庁(NOAA)気候予測センター(CPC)提供のBlended OLRを、2023年8月までは同センター提供のAVHRR OLRを用いて作成したものです。
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