日本の年の天候 ------------------ 対象期間:
2008年の日本の天候の特徴は列記すると以下のとおりである。
* 年平均気温は全国的に高い
* 年降水量は東日本日本海側、北日本でかなり少ない
* 日本海側の降雪量は少ない
* 各地で局地的な大雨がたびたび発生
* 東、西日本では夏季に高温・少雨
* 地域差の大きかった梅雨入り、梅雨明け
* 台風の発生数、接近数、上陸数は平年を下回る
1月半ばまでは低気圧や高気圧が交互にとおり、天気は数日の周期で変わり、気温も高かったが、1月後半以降は冬型の気圧配置が現われやすくなり、寒気が入るようになり、寒暖の変動が大きく、北日本から西日本にかけ、冬平均気温は平年並であった。沖縄・奄美でも気温の変動は大きかったが、1月の高温が顕著であったことから冬の平均気温は高くなった。冬前半を中心に、低気圧や前線が日本付近を数日の周期で通過したことから、全国的に曇りや雨または雪となり、西日本で冬の降水量が多くなったほか、全国的に日照時間が少なかった。2月中・下旬には、冬型の気圧配置にともなって日本海側の地方では降雪量が増えたが、2月上旬までに降雪が少なかったことから、冬の降雪量は少なかった。
春は、北日本から西日本にかけては、寒気の影響を受けにくく、春の平均気温は高く、北日本、東日本ではかなり高かった。5月は気温の変動が大きかったが、3月は移動性高気圧に覆われて晴れる日が多く、高温が顕著であった。本州南岸を東進した低気圧の影響をしばしば受けた東日本太平洋側で春の降水量がかなり多く、低気圧や寒気の影響が小さかった北・東日本日本海側ではかなり少なかった。また、西日本では、移動性高気圧に覆われて晴れた日が多く、西日本太平洋側では春の日照時間がかなり多くなった。
夏の天候は、北日本から西日本にかけて変動が大きかった。東日本と西日本では、6月には曇りや雨の日が多く、7月から8月前半にかけては晴れて気温の高い日が多く、降水量も少なかった。北日本では、6月は晴れの日が多く、7月には曇りや雨の日が多く、対照的な天候となった。また、気温も、7月には高温、8月後半には低温となるなど変動が大きかった。梅雨入りは、沖縄・奄美と東北地方でかなり遅く、東日本と西日本ではかなり早かった。梅雨明けは早いところが多かったが、北陸地方と東北南部ではかなり遅く、地域により差が大きかった。7月後半から8月にかけて、しばしば大気の状態が不安定となって、局地的に大雨となった。特に8月終わりには、上空の寒気や、低気圧、前線の影響で、北日本から西日本にかけて、広い範囲で記録的な大雨となり、また、各地で局地的な豪雨となった(「平成20年8月末豪雨」)。沖縄・奄美では、梅雨明け後は高気圧に覆われ、熱帯低気圧の影響も小さかったため、夏の平均気温は高く、夏の降水量は少なかった。
11月には寒暖の変動が大きかったものの、9月と10月に気温が高かったことから全国的に秋平均気温は高かった。北日本では、高気圧に覆われ晴れる日が多かく、降水量がかなり少なかった。特に北日本太平洋側では、1946年以降秋としては第1位の少雨となった。低気圧や前線は例年よりやや南であったことから西日本で寡照となった。また、台風の接近が少なかったこともあって、東日本では少雨となった。沖縄・奄美では前線や低気圧、台風の影響を受け、日照時間が少なく、降水量がかなり多かった。
12月は冬型の気圧配置になることが少なく、北・東日本では顕著な高温となったほか、東日本日本海側では顕著な多照に、北日本から西日本にかけての日本海側の降雪量は少なくなった。また、低気圧の影響で、北日本、東日本太平洋側、西日本日本海側では多雨となった。沖縄・奄美では、大陸からの高気圧におおわれることが多く、顕著な少雨、多照となった。
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| 年平均気温平年偏差、年降水量平年比、年間日照時間平年比の分布図 |
地域平均気温平年偏差の5日移動平均時系列図 |
冬: 2007年12月〜2008年2月
* 沖縄・奄美で高温、北・東・西日本で平年並
* 東日本日本海側と北日本で少雨、西日本は多雨
* ほぼ全国的に寡照
* 日本海側は全国的に少雪
1月半ばまでは低気圧や高気圧が交互にとおり、天気は数日の周期で変わり、気温も高かった。1月後半以降は、冬型の気圧配置が現われやすく、寒気も入るようになった。冬前半は高温、後半は低温と寒暖の変動が大きかった。冬前半を中心に、低気圧や前線が日本付近を数日の周期で通過したことから、太平洋側の地方でも曇りや雨または雪となり、西日本で冬の降水量が多くなったほか、全国的に日照時間が少なかった。低気圧は日本付近を通過した後もあまり発達しなかったことから、東日本日本海側、北日本では降水量も少なかった。2月中・下旬には、冬型の気圧配置が強まり、日本海側の地方では降雪量が増えたが、2月上旬までに降雪が少なかったことから、冬の降雪量は少なかった。
平均気温:沖縄・奄美で高かったほかは、全国的に平年並だった。
降水量:北日本日本海側でかなり少なく、北日本太平洋側と東日本日本海側では少なかった。西日本では多く、東日本太平洋側と沖縄・奄美では平年並だった。
日照時間:北日本、東日本日本海側、西日本太平洋側、および沖縄・奄美では少なかった。東日本太平洋側と西日本日本海側では平年並だった。
春: 3月〜5月
* 北日本から西日本にかけて高温、特に北・東日本で顕著
* 北・東日本日本海側で顕著な少雨、東日本太平洋側では顕著な多雨
* 西日本太平洋側で顕著な寡照
春は、天気はおおむね数日の周期で変わった。5月には中旬を中心に寒気が入るなど、全国的に気温の変動が大きかったが、3、4月と寒気の影響が小さく、高温で経過した。特に3月は、低気圧の通過後の寒気の南下も弱く、移動性高気圧に覆われ、晴れる日が多く、高温が顕著であった。東日本太平洋側では、4、5月に、西日本では5月に本州南岸を東進した低気圧の影響を受け、まとまった量の雨となった。北・東日本日本海側では、期間を通して低気圧や寒気の影響が小さく、春の降水量はかなり少なかった。西日本では、3月を中心に移動性高気圧に覆われて晴れた日が多かった。
平均気温:北日本と東日本でかなり高く、西日本で高かった。沖縄・奄美では平年並。
降 水 量:東日本太平洋側でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。北日本から東日本にかけての日本海側ではかなり少なく、北日本太平洋側では少なかった。西日本日本海側と沖縄・奄美では平年並。
日照時間:西日本太平洋側でかなり多く、東日本から西日本にかけての日本海側で多かった。北日本太平洋側では少なく、その他は平年並だった。
夏: 6〜8月
* 天候の変動が大きい夏
* 各地で局地的な大雨がたびたび発生
* 東日本、西日本、沖縄・奄美で高温
* 北日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美で少雨
東日本と西日本では、前線が日本列島南岸に停滞した6月には曇りや雨の日が多く、7月から8月前半にかけては、高気圧に覆われ晴れて暑い日が多く、降水量も少なかった。北日本では、6月は高気圧に覆われて晴れの日が多く、7月には低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多いなど、北日本から西日本にかけて、天候の変動が大きかった。また、気温も、7月には高温、8月後半には低温となるなど変動が大きかった。梅雨入りは、沖縄・奄美と東北地方でかなり遅く、東日本と西日本ではかなり早かった。梅雨明けは早いところが多かったが、北陸地方と東北南部ではかなり遅く、地域により差が大きかった。7月後半から8月前半にはときどき大気の状態が不安定となって、局地的に大雨となった。8月終わりには、上空の寒気や、低気圧、前線の影響で、北日本から西日本にかけて、広い範囲で記録的な大雨となり、また、各地で局地的な豪雨となった(「平成20年8月末豪雨」)。沖縄・奄美では、梅雨明け後は高気圧に覆われ、熱帯低気圧の影響も小さく、晴れて気温の高い日が続いた。
平均気温:東日本、西日本、沖縄・奄美で高温、北日本では平年並。
降 水 量:北日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美で少雨、北日本太平洋側、東日本、西日本日本海側では平年並。
日照時間:北日本太平洋側で寡照のほかは、全国的に平年並。
秋: 9〜11月
* 全国高温
* 北日本で、顕著な少雨
* 沖縄・奄美で顕著な多雨
11月は寒暖の変動が大きく、後半には、強い寒気が入り、一時冬型の気圧配置となり、日本海側の各地で雪となったものの、9月、10月と気温が高かったことから、秋平均気温は全国的に高く、特に沖縄・奄美で顕著だった。北日本では、高気圧に覆われ晴れる日が多く、降水量がかなり少なかった。特に北日本太平洋側では、1946年以降、秋としては第1位の少雨となった。低気圧や前線が例年よりやや南を通ることが多かったことから、西日本では日照時間が少なかった。また、台風の接近が少なかったことから、東日本では少雨となった。沖縄・奄美では前線や低気圧、台風の影響を受けることが多く、特に、9月中旬の台風第13号の接近により、与那国島では日降水量765.0ミリを記録するなど記録的な大雨となった。
平均気温:全国的に高温、特に沖縄・奄美で顕著。
降 水 量:沖縄・奄美で顕著な多雨、北日本、東日本では少雨で、特に北日本で顕著だった。西日本では、中国地方で少雨、九州南部で多雨と地域により異なった。
日照時間:北日本と東日本日本海側で多照で、特に北日本日本海側で顕著だった。西日本と沖縄・奄美では寡照で、東日本太平洋側では平年並。
2008年の台風の発生数は22個(平年26.7個)、日本への接近数は9個(同10.8個)、日本への上陸数は0個(同2.6個)であった。2008年は北緯20度以南、東経140度以東で1個(平年値8.3個)しか発生しなかった。また、台風の日本への上陸がなかったのは2000年(平成12年)以来だった。台風の発生数が少なかったことと、高気圧が平年より日本の南や西に張り出したことが要因としてあげられる。
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