気象衛星センター | Meteorological Satellite Center

現在位置: トップ > 配信情報 > 「ひまわり7号」に関するお知らせ


「ひまわり7号」に関するお知らせ

配信情報

「ひまわり7号」での運用方法ついて

平成22年5月20日

 7月1日から「ひまわり7号(運輸多目的衛星新2号)」による観測へ切り替えるに当たり、利用者の皆様へのお知らせを当ページで行います。

1.観測運用の切り替え

 すでにお知らせしてありますとおり、平成22年7月1日(木)12時の画像から「ひまわり7号」で観測した画像に切り替わります。

参考資料

2.気象ミッション運用の形態

 切り替え後は、現在の「ひまわり6号」および「ひまわり7号」の静止位置はそのままに、「ひまわり7号」が観測を行います。したがって切り替え後は、東経145度からの観測となります。画像の配信及び通報局データの衛星中継業務については、継続して「ひまわり6号」で行いますので、利用者の皆様はアンテナを「ひまわり7号」へ向け直す必要はありません。

3.画像配信

 HRITで配信される画像は、衛星で観測したデータをほぼそのまま画像へ変換し配信しています。そのため画像の中心位置は衛星の静止位置と同じとなり、「ひまわり6号」の画像は東経140度が中心でしたが、「ひまわり7号」の画像は東経145度が中心となります。
 HRITで配信される2衛星の画像データを区別するためには、HRITヘッダー情報で確認可能です。HRITヘッダーのタイプ#2、Image Navigation 内のProjection_Name には中心位置を示す記号として「GEOS(140.00)」または「GEOS(145.00)」が記述されています。観測画像の区別が必要になる場合はご確認願います。

 LRITで配信される画像は、「ひまわり7号」で観測したデータについても「ひまわり6号」の画像と同じ地図投影となるように投影変換を施します。したがって、「ひまわり7号」の全球画像の中心位置は「ひまわり6号」の全球画像の中心位置と同じ東経140度となります。Projection_Name も「GEOS(140.00)」の一種類のみとなります。同様に、ポーラステレオ画像についても、「ひまわり7号」と「ひまわり6号」でProjection_Nameの内容は同じく「POLAR(N,135.0)」になります。
 また、この切り替えに合わせてLRIT配信に全球可視画像が加わります。

 気象庁のJDDSサーバーからインターネットを経由して提供を行っているHRIT形式の画像データは、「3.1 HRIT配信」の画像データと同様に、中心位置は衛星の静止位置と同じとなり、「ひまわり7号」の画像は東経145度が中心となります。JPEG形式の画像データは、「ひまわり7号」で観測したデータについても「ひまわり6号」の画像と同じ地図投影となるように投影変換を施します。

参考資料

4.観測・配信スケジュール

 今回の切り替えに伴い、観測と配信の時間が若干変更になります。また、「3.画像配信」でお知らせしましたLRIT配信に加わる全球可視画像は毎時配信します。詳細については、新しいスケジュール表でご確認ください。

参考資料

5.MANAMフォーマットの変更について

 平成22年7月1日からMANAMのフォーマットの変更を予定しています。

6.「ひまわり6号」による定期バックアップ運用

 ひまわり7号による観測運用中は、2基のアンテナに代表される地上設備が、常時、観測を実施する「ひまわり7号」と、画像などの中継・配信を実施する「ひまわり6号」の各衛星に向けてそれぞれ運用します。アンテナや地上設備はその機能を良好に維持するために、地上設備の保守点検を定期的(毎年1回)に実施する必要があります。
 この保守点検を実施する場合、各衛星に指向しているアンテナを1基毎に休止させるため、2衛星による通常の運用形態が保てなくなります。気象庁はこの期間「ひまわり7号」による観測を休止して、「ひまわり6号」による観測・中継・配信を行うバックアップ運用を定期的に実施する予定です。
 バックアップ運用中のHRIT及びLRIT画像は、「ひまわり6号」が位置する東経140度から撮像した画像となりますので、予めご承知置きください。なお、今年度の アンテナ等の保守に係るバックアップ運用は、2010年11月~平成2011年1月までの間で約1ヶ月程度行うことを予定しておりますが、詳細が決まりましたらMANAM及び気象衛星センターホームページの「ひまわり運用状況」でお知らせいたします。

参考資料

7.試験配信

 気象庁は5月25日(火)と6月15日(火)のF04、N04観測の衛星配信において、「ひまわり6号」の観測から作成したHRIT及びLRIT画像の配信に替え、「ひまわり7号」の観測から作成した画像を「ひまわり6号」経由で配信します。
 このHRIT及びLRIT画像は、7月1日に実施の観測衛星切替(ひまわり6号→ひまわり7号)後に配信する画像と同じ形式で配信します。また、LRITでは追加を予定している全球可視画像も併せて配信します。
 このため、この時間帯の「ひまわり6号」観測による画像のHRIT及びLRIT画像の衛星配信は休止します。
 また、当日配信されたデータは、後日サンプルデータのページへ掲載します。

参考資料

本件に関する問い合わせ先
観測部気象衛星課
お問い合わせのメールはこちらにお願い致します。