キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

臨時診断表 黒潮が四国沖で大きく離岸しています

平成27年1月27日発表
大阪管区気象台
東京管区気象台

診断

  • 黒潮が、現在、九州東方から室戸岬沖にかけて大きく離岸して流れています。
  • 今後、黒潮は、四国沖から東海沖で流路の変化が大きく、潮岬で大きく離岸して流れるようになり、熊野灘を北北東に流れ、遠州灘に接近する時期がある見込みです。

深さ50mの海流分布図 深さ200mの水温分布図

図1 深さ50mの海流分布図(左)、深さ200mの水温分布図(右)(2015年1月26日)

流れの速さは、図の右にあるスケールを用いて色分けされています。黒潮は、概ね2ノット以上の色で示されているところを流れています。


解説

黒潮流路の実況

黒潮は、現在、九州東方から室戸岬沖にかけて大きく離岸して流れています(図1)。 黒潮は、九州東方から四国沖にかけて岸に沿って流れることが多いのですが、 2014年11月下旬に都井岬の南東で発生した黒潮の小蛇行(図2)の東進により大きく離岸しており、小蛇行の岸側には反時計回りの流れがみられます。

今後の見通し

四国沖から東海沖で黒潮の流路の変化が大きくなる見込みです。2月上旬には黒潮が潮岬から大きく離岸して流れるようになり、熊野灘を北北東に流れ、遠州灘に接近する時期があるでしょう(図3)。

この海域を航行する船舶や、この海域で漁業を行う船舶は、黒潮流路の変化にご注意ください。また、流路の変化に伴う水温の変動にご注意ください。 最新の海面水温や海流の状況や予報は、定期診断表「海面水温、海流(近畿・中国・四国周辺海域)(関東・東海・北陸周辺海域)」や「海面水温・海流1か月予報」をご覧ください。なお、実況については毎日更新しています。

参考情報:海面水温・海流1か月予報


*黒潮の小蛇行・大蛇行

本州南方における黒潮の流路は、大きく分けて二つのパターンがあります。一つは、東海沖(東経136~140度)で北緯32度以南まで大きく蛇行して安定する大蛇行流路、もう一つは本州南岸に沿って流れる非大蛇行流路です。

黒潮が九州南東で沖に向かって膨らんで流れる比較的規模の大きな現象を小蛇行と呼びます。九州南東方で発生した小蛇行が、数か月かけて東進した後、東海沖で発達して大蛇行を形成することが知られていますが、小蛇行のすべてが大蛇行になる訳ではありません。最近では、2003年11月に九州南東で発生した小蛇行の東進、発達により、2004年7月~2005年8月に大蛇行となりました。一方、2013年5月に九州南東方で発生した小蛇行では、2013年8月から9月にかけて黒潮が東海沖で大きく南下しましたが、この南下は安定せず大蛇行にはなりませんでした。

詳細は、総合診断表 2.2.2 黒潮をご覧ください。

問い合わせ先

大阪管区気象台 気象防災部 地球環境・海洋課 06-6949-6654
東京管区気象台 気象防災部 地球環境・海洋課 03-3212-2794
気象庁 地球環境・海洋部 海洋気象課 海洋気象情報室 電話 03-3212-8341(内線5166)

参考資料

深さ50mの海流分布図 深さ50mの海流分布図 深さ50mの海流分布図

図2 深さ50mの海流分布図(2014年11月25日、12月15日、2015年1月5日)

11月下旬に都井岬の南東で黒潮の小蛇行が形成され、次第に黒潮の下流に進んでいます。

 

深さ50mの海流分布予測図 深さ50mの海流分布予測図

図3 深さ50mの海流分布予想図(左:2月5日、右:2月25日)

潮岬では2月上旬には大きく離岸して流れるようになり、熊野灘では北北東に流れ、遠州灘に接近する時期がある見込みです。

関連情報

知識

データ

関連する診断

このページのトップへ