日本沿岸の月平均潮位の変動

平成20年7月22日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断(2008年6月)

2008年6月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、南西諸島の沿岸、紀伊半島から九州にかけての太平洋沿岸および瀬戸内海でやや~かなり高い状態でした。伊豆諸島の一部では甚だ低い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
月平均潮位偏差分布

2008年6月 月平均潮位偏差分布


月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は 最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。


偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。


甚だ高い +20 ≤ ΔH
かなり高い +10 ≤ ΔH < +20
やや高い +5 ≤ ΔH < +10
例年並 -5 ≤ ΔH < +5
やや低い -10 ≤ ΔH < -5
かなり低い -20 ≤ ΔH < -10
甚だ低い ΔH < -20

解説

2008年6月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、南西諸島の沿岸、紀伊半島から九州にかけての太平洋沿岸および瀬戸内海でやや~かなり高い状態でした。伊豆諸島の一部では甚だ低い状態でした。

北西太平洋 半旬別海面高度偏差によると、太平洋を西に進んできた暖水渦が八重山諸島に接近しており、このためこの海域で月平均潮位がかなり高くなったと考えられます(参照:臨時診断表「石垣島地方における"異常潮位"について」)。
紀伊半島から九州にかけての太平洋沿岸では、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ、6月半ばまで1℃程度高い状態でした。このため、これらの海域で2008年5月に引き続き月平均潮位がやや~かなり高くなったと考えられます。
伊豆諸島近海では、黒潮が八丈島の南を流れており、三宅島付近の月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ、2~3℃程度低い状態でした。このため、伊豆諸島の一部で月平均潮位が甚だ低くなったと考えられます。
なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2003~2007年)のデータの平均値からの差としています。 また、月平均潮位偏差の各地点の値は潮汐概況に掲載しています。

このページのトップへ