海面水温・海流(沖縄周辺海域)
平成28年5月20日発表
沖縄気象台
診断(2016年5月中旬)
- 東シナ海南部の東経125度以東では、海面水温が平年より高い海域が拡大しました。
- 東経125度以西では、海面水温が平年より高い海域が縮小しました。
- 黒潮は、沖縄本島の北西170km付近を北東に流れています。
- 北緯24.5度、東経130度付近に暖水渦がみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(5月19日)
解説
海面水温
5月中旬の東シナ海南部の東経125度以東では、黒潮の暖水の影響で海面水温が平年より高い海域が拡大しました。東シナ海南部の東経125度以西では、北よりの風の影響で海面水温が平年より高い海域が縮小しました。沖縄の東では海面水温が平年よりかなり高い状態が続いています。沖縄の南の東経125度以西では平年より日射量が少なかったため、海面水温が平年より高い海域が縮小しました。
海面水温の今後の見通し
沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部と沖縄の南では平年より高いでしょう。沖縄の東では平年よりかなり高い状態が続く見込みです。
海流の実況と見通し
2016年5月中旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1) 170km付近 − 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 南大東島の南の北緯24.5度、東経130度付近に暖水渦がみられる − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。