海面水温・海流(沖縄周辺海域)

平成27年12月10日発表
沖縄気象台

診断(2015年12月上旬)

  • 沖縄周辺海域では海面水温が平年より高い状態が続いています。
  • 黒潮は、沖縄本島の北西180km付近を北東に流れています。
  • 北緯24度、東経124度付近に暖水域が、北緯21度、東経123度付近に冷水域がそれぞれみられます。

沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(12月9日)
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(12月9日)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。沖縄周辺海域のデータの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがあります。

解説

海面水温

12月上旬の沖縄周辺海域は、平年では10日間で0.5〜1℃程度海面水温が低下する時期ですが、北よりの風が平年より強かった影響で、広い海域で海面水温が1℃以上低下しました。このため、東シナ海南部と沖縄の東では海面水温が平年より1℃以上高い海域が縮小しましたが、平年より高い状態は続いています。沖縄の南では、下層の暖水の影響で平年より海面水温がかなり高い状態が続いており、特に先島諸島の南では、平年より海面水温が2℃以上高い海域がみられます。

海面水温の今後の見通し

沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部と沖縄の東では平年より高い状態が続くでしょう。沖縄の南では平年よりかなり高い状態が続く見込みです。

海流の実況と見通し

2015年12月上旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。

表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し
海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注)
沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1 180km付近
沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 先島諸島の南の北緯24度、東経124度付近に暖水域が、北緯21度、東経123度付近に冷水域が、それぞれみられる

(注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。

(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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