海面水温・海流(沖縄周辺海域)
平成27年10月30日発表
沖縄気象台
診断(2015年10月下旬)
- 沖縄の東では海面水温が平年より高い海域がみられなくなりました。
- 沖縄の南では海面水温が平年より高い海域が拡大しました。
- 黒潮は、沖縄本島の北西170km付近を北東に流れています。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(10月29日)
解説
海面水温
10月下旬の沖縄周辺海域は、平年では10日間で0.5℃程度海面水温が低下する時期ですが、沖縄の東では、日本の南を通過した低気圧の影響で平年より風が強く日射量が少なかったため、広い海域で海面水温が1℃以上低下しました。このため、海面水温が平年より高い海域がみられなくなりました。一方、沖縄の南では、平年より風が弱かったため、海面水温が平年より高い海域が拡大しました。
海面水温の今後の見通し
沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部と沖縄の南では平年並か平年より高くなる見込みです。沖縄の東では平年並の見込みです。
海流の実況と見通し
2015年10月下旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1) 170km付近 − 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 特にみられない − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。