海面水温・海流(沖縄周辺海域)

平成26年7月31日発表
沖縄気象台

診断(2014年7月下旬)

  • 沖縄周辺海域では、海面水温が平年より低い海域が縮小しました。
  • 黒潮は、沖縄本島の北西170km付近を北東に流れています。
  • 北緯24度、東経128.5度付近と北緯23度、東経124度付近に暖水域がそれぞれみられます。

沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(7月30日)
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(7月30日)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。

解説

海面水温

7月下旬の沖縄周辺海域は、平年では海面水温がほとんど変化しない時期ですが、東シナ海南部と沖縄の東では日射量が平年より多かったことと、南よりの風の影響で、広い海域で海面水温が1℃以上上昇しました。このため、東シナ海南部と沖縄の東では海面水温が平年より低い海域はほぼみられなくなり、平年より1℃以上高い海域がみられるようになりました。沖縄の南では、海面水温が平年より低い海域が縮小しました。

海面水温の今後の見通し

沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部では平年並になるでしょう、沖縄の東と沖縄の南では平年並か平年より低くなる見込みです。

海流の実況と見通し

2014年7月下旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。

表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し
海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注)
沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1 170km付近
沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 沖縄の南の北緯24度、東経128.5度付近と先島の南の北緯23度、東経124度付近に暖水域がそれぞれみられる

(注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。

(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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