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フロンによるオゾン層の破壊

 1970年代半ば、人工的に作り出された物質であるクロロフルオロカーボン類(CFC 類:フロンとも呼ばれます)がオゾン層を破壊する可能性が指摘されました。 フロンの多くは、かつてはエアコン、冷蔵庫、スプレーなどに使われ、大気中に大量に放出されていました。 フロンは、地上付近では分解しにくい性質をもっているため、大気の流れによって成層圏にまで達します。

 高度40km付近の成層圏まで運ばれると、フロンは強い太陽紫外線を受けて分解し、塩素を発生します(図1-①)。 この塩素が触媒として働きオゾンを次々に壊してゆきます(図1-②)。
 オゾン層を破壊する物質には、フロンのほかにもいくつか存在し、消火剤につかわれる ハロンなどの物質が放出する臭素によってもオゾン層が破壊されます。

上部成層圏でのオゾン破壊

図1 上部成層圏でのオゾン破壊


 世界中の観測データから、世界平均のオゾン全量が1980年代を中心に長期的に減少が進んだことがわかります。これは、人間の放出したフロンなどのオゾン層破壊物質が世界中に広がったことを示しています。
 世界中のオゾン層破壊物質の規制が進んだ結果、1990年代半ば以降、それまでの減少傾向はみられなくなりました。しかし、オゾン層の破壊が少なかった1980年以前と比べると、オゾン全量は現在も少ない状態が続いています。

世界のオゾン全量の経年変化
図2 世界のオゾン全量の経年変化
世界平均のオゾン全量の1994~2008年の平均値と比較した増減量を%で示しています。緑実線は地上観測点のデータ、青丸は北緯70度~南緯70度で平均した衛星観測のデータで、季節変動成分を除去しています。地上観測点のデータには「世界オゾン・紫外線資料センター」が収集したデータを、衛星観測のデータには米国航空宇宙局(NASA)提供のデータをそれぞれ使用しています。

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