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エーロゾル:大気混濁係数とエーロゾル光学的厚さの経年変化

診断

大気混濁係数の経年変化

 大気混濁係数(注)は1982~85年と1991~93年に極大が見られます。これらは、それぞれ1982年3~4月のエルチチョン火山噴火(メキシコ)、1991年6月のピナトゥボ火山噴火(フィリピン)によって硫酸塩エーロゾルの生成につながる二酸化硫黄が成層圏に大量に注入され、成層圏が長期間にわたって混濁した結果です。ピナトゥボ火山噴火以降は大規模な火山噴火が発生していないため、日本における大気混濁係数はアグン火山噴火前のレベルまで戻っています。

(注)大気混濁係数:大気中のエーロゾル、水蒸気、オゾン、二酸化炭素などの吸収・散乱による日射の減衰を表す指標で、値が大きいほど減衰が大きいことを示します。大気混濁係数は、太陽から直接地表に届く日射である直達日射から算出されます。

直達日射観測による大気混濁係数の経年変化

大気混濁係数の経年変化(国内5地点平均)
国内5地点(札幌、つくば、福岡、石垣島、南鳥島)の平均を示しています。
水蒸気や黄砂の影響等を少なくするため月最小値の年平均を使用しています。


エーロゾル光学的厚さの経年変化

 綾里では、春季にエーロゾル光学的厚さ(注)が大きくなります。これは、大陸から飛来する黄砂や大気汚染物質の影響で、エーロゾルが多くなるためと考えられます。
 南鳥島では、ほぼ年間を通して綾里、与那国島と比較して光学的厚さが小さくなっています。これは、エーロゾルの主要な発生源である大陸から遠いためと考えられます。また南鳥島の春季にエーロゾル光学的厚さが大きくなる傾向があります。この原因として、大陸から黄砂や大気汚染物質等が長距離輸送されてくることが考えられます。
 与那国島では、冬季から春季にかけてエーロゾル光学的厚さが大きくなります。これは、大陸から飛来する大気汚染物質や黄砂、森林火災の煙などの影響でエーロゾルが多くなるためと考えられます。

(注)エーロゾル光学的厚さ:エーロゾルの吸収・散乱による日射の減衰から算出される大気中のエーロゾルの量を示す指標で、値が大きいほどエーロゾルが多いことを示します。観測には、水蒸気やオゾンなどによって日射が吸収されない波長の太陽光を用います。

サンフォトメータ観測によるエーロゾル光学的厚さの経年変化

エーロゾル光学的厚さの経年変化
グラフはデータの見直し等により、過去にさかのぼって修正する場合があります。



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