西太平洋熱帯域が高温時の世界の天候の特徴

エルニーニョ現象やラニーニャ現象だけではなく、西太平洋熱帯域やインド洋熱帯域の海面水温の変動も世界の天候にさまざまな影響を及ぼしている可能性があります。ここでは、統計期間1958年~2012年(冬は1958/59年~2012/13年)のデータを用いて、西太平洋熱帯域が高温時に現れた世界の天候の特徴を、季節(北半球での )ごとにまとめました。

各月を中心とした3か月間の平均の特徴については、下のリンク“詳細版(月ごとの3か月平均図)を見る”からご覧になれます。調査方法の詳細については、下のリンク“調査方法について”をご覧ください。なお、以下の結果は統計的な調査の結果であり、そのすべてが西太平洋熱帯域の海面水温の変動によって引き起こされているとは限りません。

西太平洋熱帯域が高温時の3〜5月(北半球の春)の天候の特徴

気温は、 沖縄・奄美地方~インド南部~東アフリカ南部、カリブ海~南米西部~中部太平洋熱帯域で低温傾向が見られます。
降水量は、 オーストラリア東部で多雨傾向が見られます。西日本~中国北部、米国南部で少雨傾向が見られます。

西太平洋熱帯域が高温時の世界の3月から5月にかけての気温と降水量の傾向の分布図
図1 西太平洋熱帯域が高温時の3〜5月(北半球の春)の天候の特徴

西太平洋熱帯域が高温の時に、平均気温の「高い(低い)」割合、及び降水量の「多い(少ない)」割合が統計期間(1958年~2012年)の気候的出現率よりも、信頼度水準90%以上で有意に大きい領域を、それぞれ「高温(低温)」、「多雨(少雨)」としてまとめて分布図に示しています。

西太平洋熱帯域が高温時の6〜8月(北半球の夏)の天候の特徴

気温は、 中国北東部、地中海東部沿岸部、北米中部、オーストラリアの東海上で高温傾向が見られます。ペルー沖~南米中部で低温傾向が見られます。
降水量は、 中央シベリアの一部、パキスタン北部~ミャンマー、インドネシア西部~インド南部、カナダ東岸付近、ベネズエラ付近、オーストラリア中部~南東部で多雨傾向が見られます。ヨーロッパ南東部、ブラジル南部~アルゼンチン北東部、ミクロネシア南部で少雨傾向が見られます。

西太平洋熱帯域が高温時の世界の6月から8月にかけての気温と降水量の傾向の分布図
図2 西太平洋熱帯域が高温時の6〜8月(北半球の夏)の天候の特徴

西太平洋熱帯域が高温の時に、平均気温の「高い(低い)」割合、及び降水量の「多い(少ない)」割合が統計期間(1958年~2012年)の気候的出現率よりも、信頼度水準90%以上で有意に大きい領域を、それぞれ「高温(低温)」、「多雨(少雨)」としてまとめて分布図に示しています。

西太平洋熱帯域が高温時の9〜11月(北半球の秋)の天候の特徴

気温は、 カナダ東部、ポリネシア南部~ニュージーランドで高温傾向が見られます。カリフォルニア半島~東部太平洋熱帯域~ミクロネシアで低温傾向が見られます。
降水量は、 コロンビア北部付近、オーストラリア北部・北東部で多雨傾向が見られます。

西太平洋熱帯域が高温時の世界の9月から11月にかけての気温と降水量の傾向の分布図
図3 西太平洋熱帯域が高温時の9〜11月(北半球の秋)の天候の特徴

西太平洋熱帯域が高温の時に、平均気温の「高い(低い)」割合、及び降水量の「多い(少ない)」割合が統計期間(1958年~2012年)の気候的出現率よりも、信頼度水準90%以上で有意に大きい領域を、それぞれ「高温(低温)」、「多雨(少雨)」としてまとめて分布図に示しています。

西太平洋熱帯域が高温時の12〜2月(北半球の冬)の天候の特徴

気温は、 東シベリア~オホーツク海、ハワイ諸島~フィリピンの東海上、ポリネシア南部~ニュージーランドで高温傾向が見られます。東日本~中国南東部、東南アジア~オーストラリア北部~マダガスカルの東海上、米国東部、南米北部~中部太平洋熱帯域、オーストラリア東部で低温傾向が見られます。
降水量は、 ミクロネシア南部、マレーシア~インド南部、ヨーロッパ北東部、南米北部、メラネシア~オーストラリア北東部で多雨傾向が見られます。北日本太平洋側~中国東部、中央アジア南部~トルコ東部周辺、米国南部~メキシコ~キューバ西部で少雨傾向が見られます。

西太平洋熱帯域が高温時の世界の12月から2月にかけての気温と降水量の傾向の分布図
図4 西太平洋熱帯域が高温時の12〜2月(北半球の冬)の天候の特徴

西太平洋熱帯域が高温の時に、平均気温の「高い(低い)」割合、及び降水量の「多い(少ない)」割合が統計期間(1958/1959年~2012/2013年)の気候的出現率よりも、信頼度水準90%以上で有意に大きい領域を、それぞれ「高温(低温)」、「多雨(少雨)」としてまとめて分布図に示しています。

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