南日吉海山[みなみひよしかいざん] Minami-Hiyoshi Seamount


北緯 23°30.0′ 東経 141°56.1′ 水深 -107m (山頂最浅部)
南日吉海山地図
南日吉海山写真

変色水 上空から 1977 年1 月10 日 海上保安庁撮影



概要

 東京の南約1330km、硫黄島の南南東約150kmのマリアナ弧北端部に位置する海底火山である。山体はほぼ円錐状で、頂部には直径1kmの火口及び内部には最浅水深99mの中央火口丘を持つ。また、数列の北北東-南南西に配列した側火山を有している。構成岩石のSiO2量は50.7~62.1wt.%である。
 1975年以前は噴火の記録は確認されていない。1975年8月、1976年2月に海面の盛り上がりや爆発音を伴う海底噴火があり、さらに12月には硫黄の湧出、1977年には大規模な変色水が観測されている。その後も1992年、1996年にも変色水が観測されている。1996年以降については目立った活動は報告されていない。



噴火活動史

 各火山について、地質学的な研究によってわかっている有史以降の火山活動を記載した。



「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。



噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報



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