福徳岡ノ場[ふくとくおかのば] Fukutoku-Oka-no-Ba
北緯 24°17′05″ 東経 141°28′52″ 水深 -29m (山頂中央部) |
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福徳岡ノ場の噴火 上空から 1986年 1 月 21 日 海上保安庁撮影 | |
変色水 北東側上空から 2011年 1 月 19 日 海上保安庁撮影 |
概要
南硫黄島の北東約5km にある海底火山で、有史以降、浮遊軽石を伴う噴火を繰り返している。1904~1905 年、1914、1986年、2021年には新島を出没させたが、いずれも海食によって消滅。2021年の噴火は高い噴煙柱(最大16000m)を伴う噴火であった。岩石(軽石)はいずれも粗面安山岩。噴出物のSiO2 量は48.3~52.6 wt.% である。この付近を漁業関係者は“福徳岡ノ場”と呼んでおり、しばしば海面変色が確認されている。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている有史以降の火山活動を記載した。
「概要」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報
火山活動解説資料
- 福徳岡ノ場の火山活動解説資料
気象庁が実施した火山観測データの解析結果や、火山活動の診断結果を掲載します。毎月1回、上旬に公表します。