須美寿島 有史以降の火山活動
有史以降の火山活動(▲は噴火年を示す)
年代 | 現象 | 活動経過・被害状況等 |
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▲1870(明治3)年 | マグマ噴火 or マグマ水蒸気噴火? | 海底噴火:須美寿島北北東約5海里(白根)で噴火。小島出現(高さ約13m、長径33m)。 |
▲1916(大正5)年 | 噴火 | 6月21日。火砕物降下。噴火場所は須美寿島の西端の海底。須美寿島の西端の海底で爆発と黒煙。付近に降灰砂。 |
1974(昭和49)年 | (海水変色) | 7月6日。変色水と硫黄臭。海面変色域は須美寿島北。 |
1975(昭和50)年 | (海水変色) | 8月13日、9月26日。海面変色域は須美寿島海岸付近。 |
1976(昭和51)年 | (海水変色) | 8月。 |
1977(昭和52)年 | (海水変色) | 10月。 |
1989(平成元)年 | (海水変色) | 1月18日、7月18日。海面変色域は須美寿島海岸付近。 |
1991(平成3)年 | (海水変色) | 11月5日。海面変色域は須美寿島周囲。 |
1992(平成4)年 | (海水変色) | 8月5、6日。海面変色域は須美寿島周囲。 島の周囲に黄緑色の変色水が見られた。 |
1992(平成4)年 | (海水変色) | 10月7日。海面変色域は白根。 白根で黄色変色水と硫黄臭の情報。 |
1993(平成5)年 | (海水変色) | 9月8、9、10日。海面変色域は須美寿島周囲。 |
1994(平成6)年 | (海水変色) | 1月17日。海面変色域は須美寿島の東及び北側1。 須美寿島の東及び北側に薄い変色水。 |
1994(平成6)年 | (海水変色) | 7月27日。海面変色域は須美寿島の北側、北東、南東及び南方。島の北側に薄い黄緑色変色水が,北東,南東及び南方には濃い黄褐色変色水。 |
1995(平成7)年 | (海水変色) | 7月5、6、7日。海面変色域は須美寿島の北側。島の北側に極薄い黄緑色の変色水。 |
1996(平成8)年 | (海水変色) | 1月22日。海面変色域は須美寿島南方。南方に約500m延びたやや濃い白色の変色水。 |
1997(平成9)年 | (海水変色) | 11月21日。海面変色域は須美寿島の北側。島の北側に緑色の変色水が認められた。 |
1998(平成10)年 | (海水変色) | 10月27、28日。海面変色域は須美寿島の西岸、北岸及び南岸。27日須美寿島の北岸及び南岸で白色の変色水。28日西岸より白緑色の変色水が先端を南へ向け弓状に延びていた。 |
1999(平成11)年 | (海水変色) | 1月12、13日。海面変色域は須美寿島の南岸。須美寿島の南岸から南東方向へ長さ約300mの薄白色の変色水。 |
2000(平成12)年 | (海水変色) | 10月30日。海面変色域は須美寿島周辺。島より東へのびる幅約300m,長さ約1,000mの薄青白色の変色水域を認めた。 |
2001~02(平成13~14)年 | (海水変色) | 10月31日、2月28日。海面変色域は須美寿島の北西岸、東岸。 |
2002(平成14)年 | (海水変色) | 9月4日。海面変色域は須美寿島の北西岸。 |
2003(平成15)年 | (海水変色) | 11月6日。海面変色域は須美寿島の西側の海岸線。 |
2005(平成17)年 | (海水変色) | 3月8日。海面変色域は須美寿島の南端。 |
2009(平成21)年 | (海水変色) | 11月22日。海面変色域は須美寿島の南端。 |
2010(平成22)年 | (海水変色) | 9月30日。海面変色域は須美寿島の南側。 |
2012(平成24)年 | (海水変色) | 3月8日。海面変色域は須美寿島の南端。 |
2014(平成26)年 | (海水変色) | 10月15日。海面変色域は須美寿島の北西側及び南東側。 |
2015(平成27)年 | (海水変色) | 10月13日。海面変色域は須美寿島周囲。 |
2016(平成28)年 | (海水変色) | 3月4、29日。海面変色域は須美寿島周囲。 |
2017(平成29)年 | (海水変色) | 3月14、24日。海面変色域は須美寿島の南側。 |
日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006) および海域火山データベース(海上保安庁海洋情報部、2006)を参考に、文献の追記を行った。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。