諏訪之瀬島[すわのせじま] Suwanosejima【常時観測火山】
北緯29°38′18″ 東経129°42′50″ 標高796m (御岳)(標高点) |
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![]() 諏訪之瀬島全景 東側より 2009年9月17日 気象庁撮影 |
概要
安山岩の成層火山で、長径(北北東-南南東)8km、短径5kmの島の頂部には、径200m、400mの2火口が南西-北東に並列し、 ともに有史以降も噴火し、溶岩を流出。 ストロンボリ式~ブルカノ式噴火が特徴。1956年以降毎年噴火しており、現在も活動中。 安山岩のSiO2量は57.3~60.1 wt.% である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。 また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
諏訪之瀬島火山の主な成層火山体は御岳(おたけ)火山である。御岳火山の噴出物は下位より、古期・中期・新期噴出物に分けられており、 海面上の火山体のほとんどは7~6万年前以降に形成された。新期噴出物の下部に姶良Tn テフラ(AT; 約25ka)を含む土壌を挟み、 それより新しい噴出物は御岳火山のみを起源としている。最近1万年間の噴火活動は不明な点が多いが、南東部に8600年前の火砕流が、 南部には3800年前以降の火山灰土が確認されている。
江戸時代以降の噴火記録があるが、文化噴火(1813年)以前の歴史噴火に関する記録は報告されていない。噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の 活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 諏訪之瀬島 有史以降の火山活動
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)または マグマ噴出量(DRE km3)で記載している。 また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。 詳しくはこちらを参照のこと。
火山観測
気象庁では、地震計、傾斜計、空振計、GNSS、監視カメラを設置し、関係機関協力の下、諏訪之瀬島の火山活動の監視・観測を行っています。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報
- 諏訪之瀬島の噴火警戒レベル(PDF)
火山活動解説資料
- 諏訪之瀬島の火山活動解説資料
気象庁が実施した火山観測データの解析結果や、火山活動の診断結果を掲載します。毎月1回、上旬に公表します。
火山防災連絡事務所、火山防災協議会など

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