八幡平[はちまんたい] Hachimantai
北緯39°57′28″ 東経140°51′15″ 標高1,613m (八幡平)(三角点) |
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八幡平全景 八幡平市役所から 2002年2月 気象庁撮影 |
概要
主に安山岩の成層火山群で、頂部は高原状。火口湖・八幡沼などの小湖沼に富み、山麓には噴気孔・温泉・泥火山が多く、硫黄の採掘(松尾鉱山)が行われたことがある。構成岩石のSiO2量は50.7~68.6 wt.% である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
山頂部の泥炭中には八幡平火山起源の降下火山灰が少なくとも3枚存在し、このうち過去1万年以降に噴出したと考えられるのは上位2枚である(和知・他, 2002)。噴出年代は、それぞれ約7300年前と9800~10000年前である。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 有史以降の火山活動
年代 現象 活動経過・被害状況等 1973(昭和48)年 地震群発・地鳴り・噴気活動 10月中~下旬。大沼温泉、大深温泉、蒸の湯、後生掛温泉などで数回にわたり地鳴りを伴う有感地震。旧泥火山と湯沼跡で泥噴が活発化。大沼温泉付近の噴気孔が広がる。 1996(平成8)年 地震群発 12月21~22日、山頂から南方約6kmで小規模な群発地震活動。12月31日、山頂から南方約3kmで小規模な地震活動。
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編,2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付加している。詳しくはこちらを参照のこと。