1 東北地方の活火山

東北地方には18の活火山があり、そのうち仙台管区気象台では12の火山を常時観測・監視しています。秋田焼山で平成9年(1997年)8月に水蒸気噴火が発生しましたが、それ以降、噴火した火山はありません。

過去100年の間には秋田焼山の他に以下の火山で噴火が発生していますが、幸いなことにいずれも人的被害を伴うものではありませんでした。

蔵王山(昭和15年(1940年)、水蒸気噴火)
栗駒山(昭和19年(1944年)、水蒸気噴火)
秋田駒ヶ岳(昭和45~46年(1970~71年)、マグマ噴火)
鳥海山(昭和49年(1974年)、水蒸気噴火)
吾妻山(昭和52年(1977年)、水蒸気噴火)

火山の活動周期は数十年から数千年、時には数万年から数十万年と火山ごとに様々で、突然火山活動が活発化して噴火に至ることもあるため決して油断はできません。

図1東北地方の活火山
全18火山のうち、常時観測している火山は▲で示した12火山です。

表1東北地方にある常時観測火山の直近の噴火
過去100年以内に噴火した火山を青字で示します。

火山名 噴火時期
十和田 915年
八甲田山 15~17世紀に2回
岩木山 1863年
磐梯山 1888年
安達太良山 1900年
岩手山 1919年
蔵王山 1940年
栗駒山 1944年
秋田駒ヶ岳 1971年
鳥海山 1974年
吾妻山 1977年
秋田焼山 1997年

2 東北地方の火山災害

例え噴火が発生していなくても、火山ガスによる死亡事故が近年でも発生しているため注意が必要です。

また、100年よりも前を振り返ってみると、大きな人的被害をもたらした噴火も起きています。延喜(えんぎ)15年(915年)に発生した十和田の噴火は、有史以降では日本最大の噴火とされています。その後もいくつかの火山が噴火をしていますが、ここでは明治以降に発生した大規模な火山災害の例として、磐梯山の噴火について紹介します。

明治21年(1888年)7月15日、福島県の磐梯山で水蒸気噴火が発生しました。短時間に爆発が15~20回反復して発生したことにより、かつて山頂北方に存在した小磐梯山の大半が山体崩壊を起こし、同時に発生した大規模な岩屑(がんせつ)なだれ、疾風(火砕サージ)などによって山麓の5村11集落が埋没し、477名の犠牲者を出す被害が発生しました。これは明治以降の近代日本において、最も多くの犠牲者が発生した火山災害となっています。

火山活動の変化を捉えて適切に情報を発表し、噴火による災害を軽減するために、仙台管区気象台地域火山監視・警報センターは24時間体制で火山活動の観測・監視を行っています。

図2磐梯山(南側から)と猪苗代湖

福島県耶麻郡猪苗代町
令和8年9月2日
職員

図3磐梯山(西側から)

福島県耶麻郡磐梯町
昭和59年9月21日
アジア航測(株)
令和元年東日本台風
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