日ごろより佐賀地方気象台のホームページをご利用いただきありがとうございます。
佐賀地方気象台長の田中と申します。
佐賀県は、九州北西部に位置し、県の北部には脊振山系や天山山系、南西部には多良岳があり、 それぞれ福岡県と長崎県の県境を形成しています。一方、県の南部には佐賀平野が広がり、 嘉瀬川、六角川などが有明海に注ぐ、自然豊かな地勢です。
さて、3月26日に公表された「日本の気候変動2025」では、 日本における極端な大雨や極端な高温の発生頻度・強度の変化などの新たな情報や最新データを 掲載しています。近年、地球温暖化の進行に伴って、 全国各地で大雨による気象災害が激甚化・頻発化しており、 令和6年の年平均気温は全国的にかなり高くなりました。 佐賀県においても、令和元年、令和3年、令和5年には、大雨による洪水や土砂災害が発生していますし、 令和6年の年平均気温は、県内すべての観測地点で高い方からの1位の値を更新するなど、 記録的な高温となりました。
私たち気象台の役割は、適時適切に気象情報を提供し、 防災関係機関や県民のみなさまと連携しながら被害の軽減に努めることです。 そのため、日々の天気予報はもとより、特別警報や警報などの発表や地域特性に応じた 気象解説などを通じて、県民のみなさまが適切な判断と行動をとれるよう努めてまいります。 また、ホームページで提供している危険度の高まりを知らせる「キキクル」などの 防災気象情報の利活用方法、佐賀県でこれまでに観測されている気候の変化や 将来予測に関する情報をとりまとめた「佐賀県の気候変動」の解説など、 各種情報の普及啓発活動にも積極的に取り組んで行く所存です。
佐賀地方気象台は、これからも県内の気象や地震の専門機関として地域の防災力向上に
貢献するとともに、気象や地震による被害を少しでも軽減できるよう、
職員一丸となって努力してまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。