測候所の紹介

帯広測候所長よりメッセージ

地域のみなさまへ

 帯広測候所のホームページをご利用いただきありがとうございます。所長の多田と申します。

 日本における気象業務は、東京気象台が明治8年6月1日に業務を開始して以来今年でちょうど150年の節目の年となります。帯広測候所は1892年(明治25年)に十勝三等測候所として創立され、以来130年余り自然を監視・予測し、観測資料の蓄積を続け、自治体や防災関係機関のみなさまと連携して十勝地方の地域防災の一翼を担わさせていただいています。

 十勝地方は太平洋に面して広大な十勝平野が広がり、日高山脈や大雪山系にも接した自然豊かなところです。しかし、自然の恩恵はその厳しさと切り離すことはできません。これまでも台風や前線による風水害、十勝沖を震源とする地震災害や火山噴火による災害など、さまざまな災害にみまわれてきました。今年2月には十勝地方中部を中心に大雪となり、帯広市において12時間で120cmの降雪を観測しました。

 災害は我々の身近にあります。

 十勝地方に住む私たち、そしてこの地を訪れる方々が、日頃から災害への意識を持ち、備えることはとても重要です。気象庁でも、大雨・洪水に関する情報や気象警報、地震・津波の情報、火山の活動状況など、さまざまな防災気象情報を発信し、防災や減災のために利用できるようにしています。また、自治体や防災機関のみなさまと連携して、防災教育活動や普及啓発活動などを行い、十勝地方全体の防災力向上にも取り組んでいます。
 私ども帯広測候所は、これからも地域住民のみなさまの安全や安心のため、職員一丸となって防災や減災などに取り組んでまいります。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

現在の庁舎

令和7年4月
  帯広測候所長 多田 仁(ただ ひとし)