低速情報伝送(LRIT)配信

低速情報伝送(LRIT)は、比較的安価な設備によるデータ受信が可能なデータ伝送方式で、以下のとおり、全球観測データの赤外１及び赤外３チャネルから作成した円形画像のほか、東アジア及び日本付近のポーラステレオ投影画像を定められたスケジュールに沿って衛星経由で配信しています。なお、LRITで配信する画像は、HRITによるデータ配信と対比して小規模利用局向けデータと称されることもあります。

LRITで配信している画像の種別

全球標準投影

東アジア領域ポーラステレオ投影

北東日本領域ポーラステレオ投影

南西日本領域ポーラステレオ投影

LRITで配信している画像データの主な仕様

種別	チャネル	画像例	画像サイズ	画素サイズ	配信頻度等
全球標準投影※画像	可視		2,200ライン× 2,200ピクセル	8bit/pixel (256階調) 但し、可視画像の有効な画素値は0～63のみ	毎時
	赤外１
	赤外３				６時間毎(00,06,12,18UTC（注）)
東アジア域ポーラステレオ画像	可視		800ライン× 800ピクセル		３０分毎。ただし、可視と赤外４はどちらか一方のみを配信 (可視と赤外４の切り替えスケジュールは下記を参照してください。)
	赤外１
	赤外３
	赤外４
北東日本域ポーラステレオ画像	可視		800ライン× 800ピクセル		３０分毎。ただし、夜間は配信しない。 (配信時刻については下記を参照してください。)
南西日本域ポーラステレオ画像	可視		800ライン× 800ピクセル		３０分毎。ただし、夜間は配信しない。 (配信時刻については下記を参照してください。)
※：CGMS LRIT/HRIT Global Specification【欧州気象衛星機構HP（英語）、PDF形式：260KB】 で定義されている「Normalized geostationary projection」という投影。

可視及び赤外４画像の配信時刻

東アジア領域のポーラステレオ画像では、日中は可視チャネルから作成した画像を、そして夜間は赤外４から作成した画像を切替えて配信しています。また、可視のみを配信している北東日本域及び南西日本域のポーラステレオ画像は夜間の配信を中止しています。これら画像配信時刻は日照の様子を考慮したうえで、次のとおり設定されています。

東アジア・北東日本領域切り替えスケジュール

南西日本領域切り替えスケジュール

LRITで配信する画像データ