高知地方気象台長の部屋

令和7年4月25日


高知地方気象台長

 高知地方気象台のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。高知地方気象台長の藤本(ふじもと)です。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 気象庁にとって今年は、明治8年6月1日に東京気象台が気象業務を開始してから150年の節目の年となります。
 高知地方気象台は、その7年後、明治15年(1882年)3月1日に創立された高知県高知測候所での気象観測を出発点としています。現在は、高知城に近い高知地方合同庁舎において、各種観測や天気予報、大雨や地震の防災情報などを24時間365日、高知県のみなさまへ発信しています。
 3月23日には、今年もさくら(そめいよしの)の開花を全国で一番最初に観測しました。 南国土佐の季節は寒い冬に終わりを告げ、これから暑い夏に向けて一気に季節を進めていきます。
 高知県は南には太平洋を臨み、北に四国山地がひかえている地形で、南から流れ込む暖かく湿った空気の影響や、 太平洋上を北上してくる台風の影響を受けやすく、全国的に見ても雨の多い地域です。雨は豊かな自然を育みますが、時として大きな災害をもたらすこともあります。近年では、大きな災害をもたらす要因の一つとして線状降水帯に伴う大雨への関心や警戒が高まっています。
 気象庁では、この線状降水帯の予測技術向上に注力しており、高知地方気象台でも、高知県での線状降水帯に伴う大雨の可能性を半日前から精度良く予測し、みなさまへお伝えできるように取り組んでいます。
 また、南海トラフ地震は、昭和南海地震から約80年が経過し、次の発生への警戒も高まっています。2024年8月8日には、日向灘で発生した地震により、大規模地震が発生する可能性が平常時と比べて相対的に高くなったため、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を初めて発表し注意を呼びかけました。
 高知地方気象台では、自然災害による被害を防止・軽減するため、高知県のみなさまの安心・安全のため、適時適切に気象情報や地震情報を発信するとともに、高知県や市町村などの行政機関や関係機関、報道機関のみなさまと連携し、気象台職員が一体となって、高知県に根差した防災減災に引き続き取り組んでまいります。

令和7年4月
高知地方気象台長
藤本 英生(ふじもと ひでお)

市町村訪問・履歴

▼ 令和7年度市町村訪問
▼ 令和6年度市町村訪問
▼ 令和5年度市町村訪問