神戸地方気象台では聴覚障害者の方々に向けたサポートを行っています。
その取り組みとして兵庫県立聴覚障害者情報センターと連携し、同センターが実施する手話解説動画制作への協力や防災学習会での解説など、聴覚障害者の方々への地震、津波、気象に関する知識の普及啓発を行っています。
聴覚障害者の方々への支援
防災学習会
兵庫県立聴覚障害者情報センターでは、毎年、防災学習会が開催されています。
神戸地方気象台もこの防災講演会に協力し、これまで3回の講演を行いました。
〇令和5年10月の防災学習会
令和5年度は「お天気の話 ~気象災害に備えて~」をテーマとした講演を行いました。
天気の変化と天気予報の話をした後、台風に備えて平時からの情報の入手方法を説明しました。
また、気象台で使用している気象観測器の説明も行いました。
〇令和5年2月の防災学習会
令和4年度は「南海トラフ巨大地震に備えて今できること」をテーマとした講演を行いました。
南海トラフ地震のしくみや兵庫県内で予想される最大震度などを説明した後、気象庁が発表する地震や津波に関する情報とその受け方、情報を受けた時のとるべき行動などを説明しました。
YouTube動画制作 熱中症
令和6年4月の「熱中症特別警戒アラート」の運用開始をきっかけとして、「熱中症」をテーマとした手話動画を聴覚障害者情報センターと神戸地方気象台で協力して制作しました。
令和6年の夏、兵庫県においても記録的な暑さとなりました。危険な暑さから身を守るために、「熱中症予防情報サイト」や「クーリングシェルター」を上手く活用していただけるよう、センターと気象台で表現方法などの議論を重ねました。
YouTube動画制作 台風
令和5年度に「台風」をテーマとした手話動画を聴覚障害者情報センターと神戸地方気象台とで協力して制作しました。
令和5年6月から議論を重ね、令和5年11月に兵庫県立聴覚障害者情報センターのYouTubeで公開されました。
気象台では普段当たり前のように使っている「気象衛星ひまわり」や「太平洋高気圧」などの用語が手話や身振り手振りでは表現が難しく、できるだけシンプルな表現となるよう工夫しました。
YouTube動画制作 津波・南海トラフ巨大地震
令和4年度に「津波フラッグ」、「南海トラフ巨大地震」をテーマとした手話動画を聴覚障害者情報センターと神戸地方気象台とで協力して制作しました。
令和4年3月から議論を重ね、令和4年4月に「津波フラッグ」に関する動画が、令和4年11月に「南海トラフ巨大地震」に関する動画が兵庫県立聴覚障害者情報センターのYouTubeで公開されました。
リンク
- ・兵庫県立聴覚障害者情報センターホームページ(部外へのリンク先)
- ・兵庫県立聴覚障害者情報センター YouTube(部外へのリンク先)