
このたび、奈良地方気象台から神戸地方気象台へ赴任いたしました森永裕幸(もりながひろゆき)と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
兵庫県は、日本海から瀬戸内海に至る広大な地形を持ち、多様な気象現象が発生する地域です。昨年は、線状降水帯による顕著な大雨に関する情報を発表するなど、近年は台風や集中豪雨による災害が頻発しており、防災・減災の取り組みがますます重要となっています。
また、今年で兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)から30年を迎えました。この機会に、改めて地震や津波への備えを考え、南海トラフ地震などの大規模災害に備えることが大切です。
過去の教訓を生かし、防災意識の向上や事前の備えについて、皆さまとともに普及啓発を進めていきたいと考えております。
兵庫県は、約530万人の県民の皆さまが暮らし、姫路城や甲子園、宝塚といった全国的に知られる観光スポットも多く、多くの方々が訪れる地域でもあります。そのため、気象情報や防災情報の適切な発信が、県内外の方々にとっても極めて重要です。
警報などの防災気象情報の内容や発表のタイミングについて、職員一同、分かりやすく迅速にお伝えできるよう努めてまいります。
災害は決して他人事ではありません。遠くの地域で発生した事例であっても、「自分ごと」として捉え、日頃からの備えを大切にすることが求められます。私たち神戸地方気象台は、県民の皆さまとともに、防災・減災の取り組みを進めてまいりますので、引き続きご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
これからも皆さまの安全と安心を守るため、信頼される気象台であり続けられるよう、職員一同、全力で取り組んでまいります。
令和7年4月1日
神戸地方気象台長
森永 裕幸