海面水温・海流(沖縄周辺海域)
平成25年10月18日発表
沖縄気象台
診断(2013年10月中旬)
- 東シナ海南部では、海面水温が平年より高くなっています。
- 沖縄の東と沖縄の南では、海面水温がおおむね平年並となっています。
- 黒潮は、沖縄本島の北西約190km付近を北東に流れています。
- 北緯25.5度、東経129度付近に暖水渦がみられます。
- 北緯22.5度、東経123.5度付近と北緯22度、東経126.5度付近に冷水域がみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(10月17日)
海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。
この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。
解説
海面水温
沖縄周辺海域では、東シナ海南部では10月上旬に引き続き、海面水温が平年より高くなっています。沖縄の東と沖縄の南では、海面水温が平年より低い海域が縮小し、おおむね平年並となっています。
海面水温の今後の見通し
沖縄周辺海域の海面水温は、向こう1か月で東シナ海南部では平年並か平年より高いでしょう。沖縄の東では平年並か平年より低いでしょう。沖縄の南では平年並の状態が継続するでしょう。
海流の実況と見通し
2013年10月中旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1) 190km付近 − 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 北緯25.5度、東経129度付近に暖水渦がみられる
北緯22.5度、東経123.5度付近と北緯22度、東経126.5度付近に冷水域がみられる− (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。