潮位情報

潮位観測情報 解説
   このホームページに掲載している潮位の実況は、全国各地の最新の3日間(昨日・今日・明日)または1日ごとの潮位の実況(実際の潮位、天文潮位、潮位偏差)を速報的に表示したもので、5分または10分毎に更新されます。

   潮位は、観測基準面からの値を標高に換算したものです。標高の基準として東京湾平均海面を用いていますが、離島など一部の地点では、国土地理院による高さの基準やその地点における平均潮位等を用いています。潮位偏差とは、実際の潮位と天文潮位(平常潮位:過去に観測された潮位データの解析をもとにして計算した予測値)との差です。観測基準面や天文潮位に用いている基準の標高は、地盤変動の影響や長期的な海面水位の変化による変動を除くために、平均潮位や測量成果を用いて毎年更新しています。

   グラフをご覧になる際は、以下の点にご注意下さい。
   ・表示される実際の潮位や潮位偏差は、観測した潮位データをそのまま掲載しています。このため、観測機器の保守作業や障害に伴って異常な値を示すことがあります。
   ・平滑処理を行っていませんので、波浪や副振動の影響による潮位の変動を含んでいます。
   ・機関によって観測手法が異なるため、津波などの急激な海面変動を捉えられない地点があります。

   掲載地点一覧表は、各潮汐観測地点の位置、観測の方式、観測基準面等についてまとめたものです。
観測の方式
   検潮儀(フロート式)を利用している場合は「フロート式」、津波観測計(音波式、音波管式)及び検潮儀(音波管式)の場合は「音波式」、津波観測計(電波式)及び検潮儀(電波式)の場合は「電波式」を、それぞれ掲載地点一覧表の観測の方式の欄に記載しています。
検潮所外観 検潮儀(フロート式) 津波観測計(音波式) 津波観測計(音波管式) 検潮儀(音波管式)
津波観測計(電波式) 検潮儀(電波式)
検潮井戸と球分体
   球分体とは検潮所の井戸縁に埋設している鋲のことで、井戸の内部に設定されている観測基準面のかわりに測量に用います。「標高」の欄は、最寄りの国土地理院一等水準点から直接水準測量により決定した 標高の基準(下図「基準面関係図」の場合は東京湾平均海面)から球分体の頭までの高さです。潮位を標高で表す場合は、球分体の観測基準面からの高さと東京湾平均海面からの高さの差を用いて換算します。 なお、津波観測計(音波式・電波式)においては、球分体の高さは音波センサー、または電波センサーの高さとします。