日本近海の海面水温

令和6年7月19日 気象庁発表
(次回発表予定  7月31日)

診断(2024年7月中旬)

  • オホーツク海南部では、海面水温が平年より高い海域が拡大し、平年より低い海域がみられなくなりました(図中A)。
  • 日本海では、海面水温が平年よりかなり高い海域が拡大しました(図中B)。
  • 北海道南東方、本州東方では、引き続き広い範囲で海面水温が平年よりかなり高くなっています(図中C)。
  • 東シナ海北部、四国・東海沖では、引き続き広い範囲で海面水温が平年より高く、平年よりかなり高い海域もみられます(図中D)。
  • 関東南東方では、海面水温が平年よりかなり高い海域が拡大しました(図中E)。
  • 東シナ海南部では、引き続き広い範囲で海面水温が平年よりかなり高くなっています(図中F)。
  • 沖縄の東、沖縄の南、父島近海では、引き続き海面水温が平年よりかなり高くなっています(図中G)。
  • 南鳥島近海では、東経155度以西では引き続き海面水温が平年より高く、平年よりかなり高い海域もみられます(図中H)。一方、東経155度以東では、海面水温が平年より高い海域が縮小し、平年より低い海域がみられるようになりました(図中I)。

日本近海の海面水温平年差分布図(7月18日)
日本近海の海面水温平年差分布図(7月18日)

海面水温の平年値(1991〜2020年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃ごとのスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。また、海氷のために海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。日本近海のデータの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがあります。

解説

日本近海の海面水温

オホーツク海南部では、平年より日射量が多かった影響に加え、平年より風が弱かったことや暖かい空気の影響により、海面水温が平年より高い海域が拡大し、平年より低い海域がみられなくなりました(図中A)。

日本海では、北部を中心に平年より日射量が多かった影響で、海面水温が平年よりかなり高い海域が拡大しました(図中B)。

北海道南東方、本州東方では、下層の暖水の影響に加え、北海道南東方では平年より日射量が多かった影響により、引き続き広い範囲で海面水温が平年よりかなり高くなっています(図中C)。

東シナ海北部、四国・東海沖では、引き続き広い範囲で海面水温が平年より高く、平年よりかなり高い海域もみられます(図中D)。

関東南東方では、平年より日射量が多かった影響に加え、平年より風が弱かった影響や暖かく湿った空気の影響により、海面水温が平年よりかなり高い海域が拡大しました(図中E)。

東シナ海南部では、引き続き広い範囲で海面水温が平年よりかなり高くなっています(図中F)。

沖縄の東、沖縄の南、父島近海では、引き続き海面水温が平年よりかなり高くなっています(図中G)。

南鳥島近海では、東経155度以西では引き続き海面水温が平年より高く、平年よりかなり高い海域もみられます(図中H)。一方、東経155度以東では、平年より風が強かった影響で、海面水温が平年より高い海域が縮小し、平年より低い海域がみられるようになりました(図中I)。

今後の見通し

オホーツク海南部、日本海北部、東シナ海北部の海面水温は、向こう1か月、平年より高いか、かなり高いでしょう。

北海道南東方、本州東方、四国・東海沖、関東南東方、東シナ海南部、沖縄の東、沖縄の南の海面水温は、向こう1か月、平年よりかなり高いでしょう。

日本海南部の海面水温は、向こう1か月、平年より高いでしょう。


海面水温の診断にあたって

  • 1991〜2020年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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