海面水温・海流1か月予報
予報文 | 水温・海流予想図 | 海面水温時系列予想図
令和7年5月20日 気象庁発表
(次回発表予定 5月30日)
海面水温・海流1か月予報
(5月21日から6月20日までの北西太平洋の海面水温と海流の見通し)
1.海面水温
- オホーツク海南部、北海道南東方、四国・東海沖、関東南東方、沖縄の南の海面水温は、向こう1か月、平年より高いか、かなり高いでしょう。
- 日本海北部の海面水温は、向こう1か月、平年より高いでしょう。
- 日本海南部の海面水温は、向こう1か月、平年並か平年より低いでしょう。
- 本州東方の海面水温は、向こう1か月、平年並か平年より高いでしょう。
- 東シナ海北部の海面水温は、向こう1か月、平年より高くなるでしょう。
- 東シナ海南部、沖縄の東の海面水温は、向こう1か月、平年よりかなり高いでしょう。
- オホーツク海中部および北部、カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海、南シナ海、フィリピンの東、マリアナ諸島近海、ミンダナオ島の東からニューギニア島の北の海面水温は、向こう1か月、平年より高いでしょう。
- アリューシャンの南、日本のはるか東から日付変更線付近の海面水温は、向こう1か月、平年よりかなり高いでしょう。
2.海流
- 黒潮は、都井岬では、引き続き接岸して流れるでしょう。足摺岬、室戸岬、潮岬では、接岸して流れるようになるでしょう。 潮岬沖を東に流れ、東海沖の最南位置は32.5゚N、138.5゚E付近となるでしょう。 伊豆諸島付近では、三宅島付近を流れるようになるでしょう。 房総半島では、接岸して流れるようになるでしょう。
- 親潮の南限位置は、41゚N、148゚E付近になる見込みです。親潮の面積は、平年より小さいか、かなり小さいでしょう。
- 対馬暖流の勢力は、平年より弱いか、かなり弱いでしょう。
海面水温・海流予想図
各旬末日の海面水温(左列)、海流(中列)、深さ100mの水温(右列)です。
海面水温・海流予想図
(図をクリックすると拡大します)
海面水温:1゚Cごとの等値線で水温を示しています。赤色は平年値より高い海域、青色は平年値より低い海域で、色が濃いほど平年差が大きいことを表します。
平年値は1991年から2020年までの平均値です。
点描は、最新の実況(予報発表日の前日)において海氷のため海面水温のデータがない海域を示します。
海流:海流の向きを矢印で示しています。流速の単位はノット(1ノット ≒ 0.5m/s、図ではktと表記しています。)です。
色が濃いほど海流が強いことを表します。
深さ100mの水温:水温を等値線と色で示しています。暖色系は水温が高く、寒色系は水温が低いことを表します。
1段目が最新の実況(予報発表日の前日)、2段目以降が予報を表します。
海面水温時系列予想図
海面水温時系列予想図
左上の図に示した海域で平均した海面水温の時系列です。
青はこれまでの海面水温の経過、 赤は予報される海面水温の変化、細線は平年値を表します。