日本近海の海面水温(月概況)

平成25年7月22日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断 (2013年6月)

  • 日本海では、海面水温が平年より高くなっていました(図中A)。
  • 本州の東の東経145度付近、釧路沖および網走沖では、海面水温が平年より高くなっていました(図中B)。
  • 金華山沖から常磐沖にかけて、海面水温が平年より低くなっていました(図中C)。
  • 東シナ海および沖縄の南では、海面水温が平年より高くなっていました(図中D)。
  • 八丈島付近では、海面水温が平年より低くなっていました(図中E)。
  • 北緯30度の東経135度以東では、海面水温が平年より低くなっていました(図中F)。

日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2013年6月)
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2013年6月)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 海氷で覆われているため海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。

解説

日本近海の海面水温

日本海では、海面水温が平年より高くなっていました(図中A)。特に日本海南部では、1985年以降、6月としては海面水温が最も高くなっていました。5月後半から6月前半にかけて日本海が高気圧に覆われた日が多く日射量が平年より多くなり、その後も風が弱い日が続いたため海面水温が高い状態が続き、日本海南部を中心に6月の海面水温が高くなったと考えられます。

本州の東の東経145度付近、釧路沖および網走沖では、海面水温が平年より高くなっていました(図中B)。特に釧路沖では、海面水温が平年より2℃以上高い海域が広がっていました。

金華山沖から常磐沖にかけて(図中C)、親潮系冷水の影響により6月上旬および中旬を中心に海面水温が平年より低くなっていました。

東シナ海および沖縄の南では、海面水温が平年より高くなっていました(図中D)。沖縄の南では6月上旬および中旬は南からの暖かい気流の影響を受けることが多く、1985年以降、その旬としては海面水温が最も高くなっていました。

八丈島付近では、6月を通して海面水温が平年より低くなっていました(図中E)。

北緯30度の東経135度以東では、海面水温が平年より低くなっていました(図中F)。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。

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