オゾンと紫外線

 オゾンは紫外線を吸収する性質があるため、上空のオゾン量が少なくなると、地上に到達する有害紫外線は多くなります。上空のオゾン量は、日々変化すると共に明瞭な季節変化をします。それに伴って、地上のUVインデックスも変化します。 下左図に、つくば市で観測されたオゾン量とそれをもとに推定された晴天時のUVインデックスの日々の変化を示します。日々のオゾン量の変化に対応して、UVインデックスが大きく変化していることがわかります。
 オゾン量の変化により、数日でUVインデックスが2以上変化することがあります。 下右図につくば市で観測された全天日射量、UVインデックス及びオゾン量の季節変化を示します。オゾン量は春に最大になり、その後徐々に減少して秋に最小となります。全天日射量は5月に最大となっていますが、UVインデックスはオゾン量の季節変化の影響を受け、全天日射量のピークよりも遅れて8月に最大値が現れています。


つくば市のUVインデックスとオゾン全量の変化 つくば市の全天日射量、日最大UVインデックス及びオゾン全量の年変化

つくば市(高層気象台)の日々のオゾン全量及びそのオゾン全量をもとに推定した晴天時のUVインデックスの変化(2002年)。
つくば市付近の夏の正午頃の場合、オゾン全量が1割変化するとUVインデックスはおおよそ1変化します。

つくば市(高層気象台)の全天日射量及び日最大UVインデックスの1990~2009年の月平均値の季節変化。
オゾン全量の季節変化も併記しています。



オゾン全量とUV-B量の関係

国内の晴れた日の観測結果によれば、オゾンが少ないときにUV-Bが強くなることが確かめられています。


オゾン全量とUV-B量の関係

オゾン全量とUV-B量との関係
国内3官署(札幌、つくば、那覇)の1991~2010年の観測データから作成。
太陽高度角23~24°、晴天時のデータ。

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