『第10回 海の科学講座in九州』を開催します

概要

第10回 海の科学講座in九州は終了しました。多数のご参加ありがとうございました。

「海の科学講座in九州」は、海について興味・関心を持って頂くことを目的に開催しており今年で10回目を迎えます。
今年は、近年の海の状況や生き物の変化に注目して、物理・気候・生物の各分野の専門の先生方に解説して頂きます。
ぜひご参加ください。

テーマ:知っていそうで知らない沿岸の話~身近な海で起きていること~

日  時:令和6年8月4日(日) 13時00分~16時00分
開催方法:ウェブ会議ソフトTeamsを用いたオンライン開催
参 加 費:無料(事前申し込みが必要です)
定  員:300名(定員に達し次第締め切ります)
申込方法:申し込みサイトにアクセスし、申し込み様式に必要事項を入力してください。
申込締切:8月1日(木)


共  催:福岡管区気象台、九州大学応用力学研究所、水産研究・教育機構水産資源研究所
後  援:福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、地球ウォッチャーズ-気象友の会-

<<講演題目>>

『深海谷を通しての沿岸―外洋物質輸送 ~富山深海長谷を例に~』
  講師:千手 智晴 (九州大学応用力学研究所  准教授)
 日本には富山湾や駿河湾、鹿児島湾など、深い谷が岸近くにまで入り込んだ海域がたくさんあります。このような深海谷は陸域と深海をダイレクトにつなぐことから、沿岸と外洋の間の物質輸送に大きな役割を果たしていると考えられます。近年まで狭くて急な谷の中の温度や流れを測ることは困難でしたが、観測機器の発達にともない、少しずつその実態が明らかになりつつあります。今回の講演では富山湾を例に、深海谷内部の様子についての最新の研究成果を紹介します。
『近年の海の状況と沿岸における観測』
  講師:篠﨑 覚(福岡管区気象台 気候変動・海洋情報調整官)
 地球温暖化の影響は、気温の上昇だけでなく海洋にも影響しています。近年の海面水温や海面水位の状況、沿岸における波や潮位の観測についてお話します。また、令和3年から線状降水帯予測のための観測や予報の改善をおこなっています。観測船からの水蒸気の観測など、気象庁の取組を紹介します。
『二枚貝の数と環境』
  講師:栗原 健夫(水産研究・教育機構 水産技術研究所 主幹研究員)
 「貝のように口を閉ざす」という言葉があるように、二枚貝は無口な存在だと思われがちです。しかし、二枚貝はその数量の変化を通して、海の環境から受ける影響を、ぽつりぽつりと語ってくれるのです。演者が外来種のムラサキイガイや食用種のタイラギ・シャコガイなどの二枚貝の数量を研究し、空耳まじり聞き取った、地球温暖化や共生環境の影響についてお話しします。

<<司会進行>>

岸 真弓 (気象予報士・防災士)
プロフィール:群馬県出身。学習院大学文学部卒業。気象予報士、防災士。日本気象協会から独立後、テレビ、ラジオの気象キャスターを務め、地球温暖化や防災についてなど講演多数。MCや司会など仕事の幅を広げています。全く泳げないものの海への興味は人一倍あります。

リンク

案内パンフレット


問い合わせ先

福岡管区気象台気象防災部地域防災推進課
電話 092-725-3614 (平日9時から17時まで)