南極オゾンホールの状況(2026年)

令和8年9月29日更新

診断

  (注意)オゾンホールの実況を9月~翌年1月頃まで毎月更新して報告しています。掲載したデータは速報値ですので、今後値が見直される場合があります。

オゾンホール

   オゾンホールは、南極上空のオゾン量が極端に少なくなる現象で、オゾン層に穴の空いたような状態であることからその名が付けられました。 南半球の冬季から春季にあたる8~9月ごろ発生、急速に発達し、11~12月ごろに消滅するという季節変化をしています。1980年代初めからこのような現象が観測されています。
   なお、気象庁では南緯45度以南におけるオゾン全量が220 m atm-cm以下の領域をオゾンホールと定義しています。
   南極オゾンホールの年最大面積は、2000年以降減少しているとみられます(「南極オゾンホールの経年変化」参照)。

2026年の南極域上空のオゾン層・オゾンホール

   衛星観測によると、2026年の南極オゾンホールは8月中旬頃に現れ、その面積は、9月上旬にかけて拡大したのち、9月中旬にかけてその時期の最近10年間の最大値程度で推移しています(図1(a))。9月20日現在までの南極オゾンホールの面積の最大値は、9月18日に観測した2650万km2 (南極大陸の約1.9倍)となっています(図1(a)、図2)。
   オゾンホール内で破壊されたオゾンの総量の目安となるオゾン欠損量は、8月中旬頃までは、その時期の最近10年間の最低値程度で推移しましたが、8月下旬頃から、その時期の最近10年間の平均値以上で推移しています(図1(b))。 また、オゾンホールの深まりの目安となる領域最低オゾン全量は、9月中旬にかけて、その時期の最近10年間の平均値より概ね大きい値で推移しています(図1(c))。
  


(a)オゾンホールの面積
オゾンホールの面積

(b)オゾン欠損量

(c)領域最低オゾン全量

オゾン欠損量 領域最低オゾン全量

図1 2026年のオゾンホールの規模

(a)オゾンホールの面積、(b)オゾン欠損量、(c)領域最低オゾン全量の推移。
赤線:2026年。衛星観測データの欠測等で解析できなかった日は描画していない。
黒線:最近10年間(2016~2025年)の平均値。
濃い紫色の領域:最近10年間の最大値と最小値の範囲。
緑破線:(a)南極大陸の面積、(c)オゾンホール面積の算出の基準となる220m atm-cm。
米国航空宇宙局(NASA)および米国海洋大気庁(NOAA)提供の衛星観測データ(OMPSデータ)をもとに作成。



オゾン全量南半球分布図

図2 2026年9月18日のオゾン全量南半球分布図

灰色の部分がオゾンホールを示す。
南極点付近の白色の領域は太陽高度角の関係で観測できない領域。
その他の白色の領域は衛星観測データが欠測となった領域。
図中の▲印は、昭和基地の位置(南緯69度、東経39度付近)。
米国海洋大気庁(NOAA)提供の衛星観測データ(OMPSデータ)をもとに作成。




過去の診断表


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