「教育現場における気候変動の啓発を考える」をテーマにディスカッションを実施


ディスカッションの様子は、以下に示す「気象庁/知識・解説」YouTubeチャンネルに掲載しましたので、是非ご視聴ください。
ショート動画(1分程度)はこちら、本編(60分程度)はこちらです。

 気象庁では、地球規模の課題を扱う教育や啓発に取り組む方々と「教育現場における気候変動の啓発を考える」と題したディスカッションを行い、その様子を収録した動画を公表しました。
 ディスカッションにあたっては、予め、教育学を学ぶ大学生を対象にワークショップ(非公開)を開催し、気候変動教育における課題や気候変動をテーマとした授業案の検討を行っていただきました。ディスカッションでは、その成果を題材に

・「総合的な学習の時間」の活用や、教員間の連携による教科横断の授業構成による学びが、気候変動を自分事として深く考える機会となる。
・小学校高学年など早い段階から学び始めることで、地球規模の課題に対する意識を高める効果が期待できる。
・知識を深めることが気候変動に不安を感じるようになる恐れもある。児童生徒の気持ちを大切にしながら学ぶことや、教室の外でも小さいことから気候変動問題に取り組んでいる姿を大人が見せることで、希望を持たせることにつながる。

 など、教育現場の実状を踏まえた効果的な学びや児童生徒の気持ち・意欲を大切にした啓発など、具体策を交えた意見がいくつも挙がりました。気候変動問題を自分事として捉えるきっかけとなるような動画になっていますので、是非ご覧ください。

 気象庁は、一人ひとりが興味・関心のある分野を入口に、気候変動を自分事として捉えていただけるよう取り組んでいます。気候変動対策に関する社会的気運の醸成・理解促進に向け、引き続き、周知・広報活動を行ってまいります。

ディスカッションの概要

○主催:気象庁
○協力:国立研究開発法人海洋研究開発機構、日本大学生産工学部
○後援:文部科学省、(一財)日本気象協会、地球ウォッチャーズ‐気象友の会‐
○参加者(※:パネリスト、#:ファシリテーター):
 ・荒川 知子 日本気象予報士会 常務理事
 ・永田 佳之 聖心女子大学 現代教養学部教育学科 教授
 ・市原 盛雄 海洋研究開発機構 海洋STEAM推進課 課長
 ・経田 正幸 気象庁 大気海洋部 気象リスク対策課 気候変動対策推進室 室長
 ・林 美穂 日本気象協会

過去の気候講演会

大学生と気候変動についてディスカッションを実施(令和5年度)

令和4年度 気候講演会「気候変動への対応~うみべのまちづくり~」

気候変動を知る~最新報告書が示すこれまでとこれから~(令和3年度)

海と気候変動~海が異常気象を引き起こす?~(令和元年度)

異常気象時代を生きる(平成30年度)

高校生と考える、地球温暖化とわたしたちの未来(平成29年度)

耳をすませば海のささやき(平成28年度)

エルニーニョ現象がもたらす世界図(平成27年度)

地球温暖化と雨(平成26年度)