世界の異常気象速報(臨時)


世界の異常気象や気象災害のうち、顕著な事例について、その状況等を速報としてまとめた情報です。

過去に発表した情報は、以下のページからご覧になれます。
インド中部の大雨について
発表日令和元年10月3日
概要 インド中部では、アラビア海からの湿った南西風が持続的に流入したことにより、2019年9月の降水量は、過去23年間で最も多かった1998年9月よりも大幅に多くなりました。インドではこの大雨による洪水で300人以上が死亡したと伝えられています(10月3日時点、インド政府及び欧州委員会の情報による)。
気象実況
(分布図)
気象実況分布図_01
降水量分布図(2019年9月の積算)
単位ミリ。各国気象局の通報に基づき、気象庁で作成。地図中の白い点はこの図の描画に用いた観測地点を表す。
インド中部では、2019年9月の積算降水量が600ミリを超えた地点が多く見られました。過去23年間と比較できる32観測地点の中では、ムンバイ(サンタクルズ)で973ミリ(速報値)を観測しました。
気象実況
(時系列図)
気象実況時系列図_01
インド中部の積算降水量(9月1日~30日)
単位ミリ。地図(左上)の赤枠内にあるインド中部の32観測地点で平均した積算降水量。インド気象局の通報に基づき、気象庁で作成。 各折れ線グラフ(実線)は1996年以降の各年9月1日から30日の積算降水量で、赤色が2019年、青色が1998年、灰色がその他の年を示す。破線は1996年から2018年までの23年間の平均値。
インド中部では、2019年9月の降水量は過去23年間の平均の2倍を超え、1996年以降で9月として最も多かった1998年9月よりも大幅に多くなりました。
見通し インド気象局が10月3日に発表した予報によると、今後数日程度は大雨となる所がある見込みです。また、今後1週間程度先にかけても、平年よりも降水量が多い地域がある見込みです。

(参考)インド気象局が発表している予報は以下のURLで見ることができます。
※各観測地点における毎日の気温・降水量については、気象庁ホームページ世界の天候データツール(ClimatView 日別値)でご覧頂けます。

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