関東甲信地方では、4月19日頃から強い寒気に覆われることが多く、気温の低い状態が続きました。
平年と大きく異なる現象についてのコラム 「関東甲信地方の遅霜事例~2013年4月の例~」
2013年4月21日09時の地上天気図
低気圧が南海上を通過したため、北からの寒気が流れこみ低温となりました。
2013年4月の長野の最高気温、平均気温、最低気温の日別値および平年値(℃)
寒暖の差が大きく、周期的に寒気が入る時期がありました。
遅霜による農作物への影響
3月から4月上旬までは、各地で気温が高めに推移したものの、4月中旬から5月上旬にかけては寒気が流入し、所々で降雪があったことや、明け方頃の放射冷却現象により気温が下がり、霜が降りたため、茨城県や栃木県、群馬県や長野県などで各種農作物に凍霜害が発生しました。
中でも被害の大きかったのは「なし」や「桑」、「さくらんぼ」などとなっており、長期間の厳しい寒さにより、当初被害が軽微であるとみられていた地域でも、次第に裂果や不受精などの被害が明らかになっていきました。
2013年4月21日6時のアメダス地点における気温(℃)
各地で気温が低くなり、氷点下となったところもあった。