エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴うインド洋熱帯域の海洋変動

平常時の状態

 インド洋赤道域では、インドモンスーンの影響で季節によって風向が変わりますが、平均すると弱い西風が吹いています。このため、海面下百数十メートルには、暖かい海水がインド洋の東部でやや厚めに分布しています。エルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、インド洋熱帯域の大気の状態が変化して、海洋の状態も変化します。

エルニーニョ現象に伴うインド洋熱帯域の変動

 太平洋でエルニーニョ現象が発生すると、インド洋では東風に転じ、東部にやや厚く蓄積されていた暖かい海水は、西部及び熱帯域に広がります。また日射量も増え、海面を暖めるようになります。このため、インド洋熱帯域の海面水温は、エルニーニョ監視海域の海面水温の上昇に対して、3か月程度遅れて高くなります。またエルニーニョ現象終息後も、インド洋の海面水温の高い状態が、3か月程度継続します。

ラニーニャ現象に伴うインド洋熱帯域の変動

 太平洋でラニーニャ現象が発生すると、インド洋赤道域では西風が強まり、日射量が少なくなる傾向があります。このため、インド洋熱帯域の海面水温は、エルニーニョ監視海域の海面水温の低下に対して、3か月程度遅れて低くなります。またラニーニャ現象終息後も、インド洋の海面水温の低い状態が、3か月程度継続します。

図1 エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴うインド洋熱帯域の海洋変動
図1 エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴うインド洋熱帯域の海洋変動

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