火山噴出物に関する用語

火山噴出物に関する用語
分類 用語 区分 説明

マグマ
岩石が高温により溶けているもの(結晶および気泡を含むことがある)のこと。多くの場合地下に存在するものを指す。

溶岩
溶けた岩石が連続して地表を流れているもの、およびそれが冷却固結したもの。

火山灰
噴火によって火口から放出される固形物のうち、比較的細かいもの(直径2mm未満)。風によって火口から離れた広い範囲に拡散する。
備考 火山灰は、農作物、交通機関(特に航空機)、建造物などに影響を与える。
実例
火山灰
火山灰の例(三宅島)

噴石
気象庁では、噴火によって火口から吹き飛ばされる防災上警戒・注意すべき大きさの岩石を噴石と呼んでいる。
火山に関する情報では、防災上の観点から、「大きな噴石」および「小さな噴石」に区分して使用する。

大きな噴石
概ね20~30cm以上の、風の影響をほとんど受けずに弾道を描いて飛散する噴石のこと。
備考 噴火に伴い風の影響を受けずに弾道を描いて飛散するものは、避難までの時間的猶予がほとんどなく、生命に対する危険性が高いため、防災上の観点から、「大きな噴石」と呼んでいる。
実例
大きな噴石
大きな噴石(浅間山)
用例 噴火に伴う大きな噴石に警戒してください。

小さな噴石
直径数cm程度の、風の影響を受けて遠方まで流されて降る噴石のこと。
備考
  1. 特に火口付近では、小さな噴石でも弾道を描いて飛散し、登山者等が死傷することがある。
  2. 降灰予報で予想する小さな噴石は、大きさ1cm以上のものとしている。
実例
小さな噴石
小さな噴石(桜島)
用例 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて遠方まで降るおそれがあるため注意してください。

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