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三宅島 有史以降の火山活動

有史以降の火山活動(▲は噴火年を示す)

年代 現象 活動経過・被害状況等
▲832(天長9)年 中規模:マグマ水蒸気噴火 6月23日。降下火砕物。噴火場所は北山腹火口列。
マグマ噴出量は0.007DREkm3。(VEI3)
▲850(嘉祥3)年 大規模:マグマ噴火→マグマ水蒸気噴火 10月7日。溶岩流→降下火砕物。噴火場所は八丁平カルデラ内、三池マール。
マグマ噴出量は0.082DREkm3。(VEI4)
▲886←→1154 年 中規模:マグマ噴火 降下火砕物。噴火場所は南西山腹(阿古南東)。
マグマ噴出量は0.012DREkm3。(VEI3)
▲1085(応徳2)年 中規模:マグマ噴火 降下火砕物、溶岩流。噴火場所は南西山腹(桑木平カルデラ内)。
マグマ噴出量は0.001DREkm3
▲1154(久寿元)年 中規模:マグマ噴火 11月。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は中央火口(雄山)、北東山麓(火の山峠~椎取神社付近の噴火割れ目。
マグマ噴出量は0.05DREkm3。(VEI3)
▲1469(文明元)年 中規模:マグマ噴火 12月24日。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は西山腹(桑木平カルデラ西よりの貯水池付近)。
マグマ噴出量は0.002DREkm3
▲1535(天文4)年 中規模:マグマ噴火 3月。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は山頂~南東山麓噴火割れ目。
マグマ噴出量は0.003DREkm3
▲1595(文禄4)年 中規模:マグマ噴火 3月31日から約3週間。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は西山腹(コシキスコリア丘~桑木平噴火割れ目)。
18:00に有感地震、20:00に噴火、溶岩は海中へ約1km流出。阿古(あこ)村(現在位置とは異なる)は全村焼失。旧坪田村は風下のため火山灰、焼石が多数降り、人家、畑を埋めた。死傷者はなかったが噴火は約3週間続いた。
マグマ噴出量は0.012DREkm3。(VEI3)
▲1712(正徳元)年 中規模:マグマ噴火 2月4日から約2週間。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は南南西山麓噴火割れ目。
18:00頃より、有感地震が頻発した。20:00頃に山腹で(?)噴火が認められた。桑木平から噴出した溶岩が海中にまで流出(新鼻(にっぱな)付近か)。
阿古村では泥水の噴出で多くの家屋が埋没し、牛馬被害。鎌倉で噴火の音が聞えた。約2週間で噴火は静まり始め翌年に止む。
マグマ噴出量は0.001DREkm3
▲1763~69(宝暦13~明和6)年 大規模:マグマ噴火、マグマ水蒸気噴火 8月17日~。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は南南西山麓噴火割れ目および山頂。
雄山山頂から夜噴火し、翌日も鳴動・地震が続いた。この間、阿古村薄木でも噴火。阿古・坪田両村に噴石、降灰。薄木(うすぎ)に深い火口でき、水が溜る(新澪池(しんみょういけ)か)。火山活動は1769年(明和6年)まで続く。
マグマ噴出量は0.066DREkm3。(VEI4)
▲1811(文化8)年 中規模:マグマ噴火 1月27日から約1週間。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は山頂~東北東噴火割れ目。
夜山頂付近から北東山腹で噴火。6:00頃には弱まったが2月1日まで地震頻発。山の北西山麓に2つの割れ目が生じた(溶岩流出については不明)。マグマ噴出量は0.02DREkm3。(VEI3)
▲1835(天保6)年 中規模:マグマ噴火 11月10日から10日間。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は西山腹(桑木平カルデラ内)。
地鳴り、鳴動が頻発し、西山腹の笠地付近で噴火。噴石、溶岩流。噴火は同夜半には穏やかになる。噴火終了後も地震頻発し、伊ヶ谷、阿古両村地内で崩壊、地割れ。噴火の結果、阿古村で温泉湧出。
マグマ噴出量は0.0004DREkm3
▲1874(明治7)年 中規模:マグマ噴火 7月3日から約2週間。降下火砕物→溶岩流。噴火場所は北山腹。
8:00頃からときどき地震。正午頃神着(かみつき)村南方の山中で噴火。溶岩は北方に流れ、東郷に達し海に5000㎡の新しい陸地をつくる。人家45軒が溶岩に埋没。噴火、鳴動は4日後に終ったが活動は約2週間続く。死者1名。噴出物1.6×107m3。 マグマ噴出量は0.016DREkm3
1900(明治33)年 地震 11月。三宅島・御蔵島・神津島で家屋破損・余震多数(最大M6.6)。
1935(昭和10)年 地震 8月27~9月中旬に地震群発(最大M5.1)。
▲1940(昭和15)年 中規模:マグマ噴火 7月12日。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は北東山腹噴火割れ目、山頂火口。
前年末に赤場暁(あかばっきょう)付近の噴石丘から、また、この年5月には赤場暁の海岸及び北東山腹から水蒸気。噴火数日前から地震発生。2、3日前から海女が赤場暁湾の海中で鳴動聞く。12日19:30頃北東山腹より噴火、溶岩は島下集落を覆って赤場暁に達した。山腹噴火は13日でほぼ終了。14日朝から山頂噴火が始まり、多量の火山灰、火山弾を放出し、8月8日頃噴火終わる。死者11名、負傷者20名、牛の被害35頭、全壊・焼失家屋24棟、その他被害大。噴出物1.9×107m3
マグマ噴出量は0.012DREkm3。(VEI3)
1943(昭和18)年 地震 12月9~31日に地震群発(最大M5.3)。
1953(昭和28)年 鳴動、温泉異常 8月。雄山で山鳴り、中腹で若木枯死、海水昇温。
1956(昭和31)年 温泉異常 8月13日。三宅島の西南西約9kmの大野原島の海岸で熱湯を噴出、付近の海水昇温。
1959(昭和34)年 地震 4月末から8月初めにかけ地震多発(最大M4.6)。
▲1962(昭和37)年 中規模:マグマ噴火 8月24日。降下火砕物、溶岩流。噴火場所は北東山腹噴火割れ目。
5月より地震群発した後(9月まで断続)、8月24日北東山腹の標高200~400m付近より22:00過ぎ噴火(1940年の噴火場所に近い)。割れ目噴火、溶岩噴泉。多数の火口から溶岩を海中にまで流出。噴火は30時間で終了したが、噴火中から有感地震頻発し、8月30日には伊豆集落で2000回以上に達した。このため学童は島外へ疎開し、島民は極度の不安に落ち入ったが、地震も年末にかけて次第に収まる。地震の震源域は噴火地域でなく、島の北西方向であった。最大M5.9(8月26日)。被害は焼失家屋5棟のほか道路、山林、耕地など。噴石丘「三七(さんしち)山」生成。噴出物総量1×107m3(約2000万トン)。
マグマ噴出量は0.007DREkm3。(VEI2)
1963(昭和38)年 噴気 雄山の山頂付近に新しい噴気地帯出現。
1974(昭和49)年 地震 6月27~30日、地震群発(最大M6.1)。
1982~83(昭和57~58)年 地震 12月~83年1月。地震群発(南東沖数km~約20km、最大M6.4)
▲1983(昭和58)年 中規模:マグマ噴火、マグマ水蒸気噴火 10月3~4日。降下火砕物、溶岩流、火砕サージ。噴火場所は南南西山麓噴火割れ目。
「昭和58年(1983年)三宅島噴火」10月3日15:23頃、南西山腹に生じた割れ目から噴火。溶岩噴泉。溶岩流は主に3方向に流れ、南南西に流れたものは粟辺を通り海中に達した。西方に流れたものは阿古地区の住家を埋没し、海岸近くで止まった。また島の南部新澪池付近とその南の新鼻の海岸付近で、マグマ水蒸気爆発が発生し、多量の岩塊が周辺に落下し、多量の火山灰が東方の坪田周辺に積もった。溶岩の流出は翌日早朝にはほぼ止まった。
住宅の埋没・焼失約400棟。山林耕地等に被害。人的被害はなかった。噴出物総量は、溶岩流5~7×106m3(国土地理院の測定)、火山灰等6×106m3、計2000万トンであった。噴火前後に101回の有感地震が発生し、そのうちの最大は3日22:33震度5、M6.2。 マグマ噴出量は0.012DREkm3。(VEI3)
1990(平成2)年 地震 10月。南南西沖約30kmで地震群発(御蔵海山)、最大M4.6。
▲2000~02(平成12~14)年 中規模:水蒸気噴火、マグマ水蒸気噴火、(海水変色) 6月~。降下火砕物、火砕流、火砕サージ。噴火場所は山頂カルデラ、三宅島西方約1km沖。
6月26日三宅島島内で地震活動が始まり、地殻変動も伴う。震源は徐々に三宅島西方沖へ移動。6月27日午前、三宅島の西方海域で海底噴火。
震源はさらに西方沖へ移動し、新島-神津島近海で群発地震活動が継続(最大M6.5、震度6弱)。7月4日から雄山山頂直下を震源とする地震活動が始まり、7月8日に山頂で噴火、山頂部が陥没、その後、断続的に噴火を繰り返し、約2500年ぶりとなるカルデラを形成する噴火活動となった。
8月10、18、29日に規模の大きな噴火があり、18日の噴火は山麓まで噴石を降下、29日は低温の火砕流が海まで達し、雨による泥流が頻発した。
9月初めに全島避難。噴火は9月まで続き、その後は山頂火口からの多量の火山ガス放出活動に移行。一時は5万トン/日を超す二酸化硫黄放出量。
その後火山活動は低下し、火山ガス放出量の減少。この間小規模な噴火が時々発生し、山麓で降灰。(2000年6月27日、7月8、14、15日、8月10日~9月28日、2001年1月11日、3月19日、5月27日、6月3、10、13、24日、7月10、18日、9月26、27、28日、10月11、16日、11月1日、2002年1月23日、2月21日、3月2、31日、4月2、3、16日、6月15日、8月1日、9月16日、10月8日、11月24日)
マグマ噴出量は0.0026DREkm3。(VEI3)
▲2004~05(平成16~17)年 噴火 04年11月30日、12月2、7-8、9日。05年4月12日、5月18日。降下火砕物。噴火場所は山頂カルデラ。
4月、5月にごく小規模な噴火発生。
▲2006(平成18)年 噴火 2月17日。降下火砕物。噴火場所は山頂カルデラ。
2月にごく小規模な噴火発生。
▲2006(平成18)年 噴火 8月23日。降下火砕物。噴火場所は山頂カルデラ。
8月にごく小規模な噴火発生。
▲2008(平成20)年 噴火 1月、5月にごく小規模な噴火発生。噴火場所は山頂カルデラ。
▲2009(平成21)年 噴火 4月、5月、11月にごく小規模な噴火発生。噴火場所は山頂カルデラ。
▲2010(平成22)年 噴火 4月、7月にごく小規模な噴火発生。噴火場所は山頂カルデラ。
▲2013(平成25)年 噴火・地震 1月にごく小規模な噴火発生。噴火場所は山頂カルデラ。4月17日~6月、島西方沖約10km付近で地震活動が活発化(最大M6.2)。

日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考に、文献の追記を行った。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくは有史以降の火山活動についてを参照のこと。



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