雄阿寒岳  有史以降の火山活動

有史以降の火山活動(▲は噴火年を示す)

 釧路地方気象台が1991年に実施した現地観測では、山頂北斜面の地熱域で10箇所以上の弱い噴気が認められた。
 最近では、札幌管区気象台が2011年に実施した上空からの観測でも、地熱域が確認されている。

年代 現象 活動経過・被害状況等
1976(昭和51)年 地震 7月7日10:57 雄阿寒岳付近 震度3程度:阿寒湖畔、雌阿寒温泉。
1980(昭和55)年 地震 3月28日22:36 雄阿寒岳付近(M2.5) 震度4程度:阿寒湖畔(雄阿寒ホテル)。
2016年(平成28)年 地震・地殻変動 11月~2017年1月頃に山体浅部で地震増加、11月15日及び24日の地震(M2クラス)により釧路市阿寒湖温泉で震度1~2を観測。2016年10月末~12月初めには山体浅部の地殻変動を観測、SAR干渉解析により山頂直下に上端の深さ数百mで北西-南東方向の走向をもつ鉛直ダイクの開口があったと推定1

日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)による。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考に、文献の追記を行った。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載しています。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付しています。詳しくはこちらを参照してください。
【引用文献】
1.国土地理院(2018)雌阿寒岳周辺の地殻変動、火山噴火予知連絡会会報第128号、pp.5-19.



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