地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)
報道発表日
平成15年6月23日
概要
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
本文
第209回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント
最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
浜名湖直下では通常より地震活動が低下した状況にありましたが、最近回復しつつあります。その他の領域では地震活動に特段の変化は見られません。
プレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる東海地域およびその周辺に見られる長期的な地殻変動は、最近では2001年に比べてやや小さいように見えるものの、依然継続しています。
(解説)
浜名湖直下の地震活動は2002年終わり頃から通常より低下した状況にありましたが、本年5月頃から微小な地震が発生し始め、M3クラスの地震も久しぶりに発生しました。そのため、最近活動が回復しつつあると判断されました。その他の領域では地震活動に特段の変化はありません。
2001年の春頃から国土地理院のGPS観測網によって観測されているプレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる東海地域およびその周辺に見られる長期的な地殻変動は依然継続していますが、最近1年間では2001年1年間に比べるとやや小さいように見えます。この他の地殻変動データには特段の変化はありません。
したがって、最初の段落にあるとおり、現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていませんが、気象庁では今後とも注意深く監視を続けていきます。
問い合わせ先
地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576
関連資料
- 1.地震活動に関する資料[PDF形式:585KB]
- 2.地殻変動に関する資料[PDF形式:179KB]
[地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会では、気象庁のほか国土地理院、独立行政法人防災科学技術研究所、独立行政法人産業技術総合研究所の資料を用いて議論が行われています。また、気象庁の地震活動資料には、防災科学技術研究所や大学等関係機関のデータも使われています。]