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各年・各月の潮汐 解説

このホームページは、気象庁が潮汐の観測を行っている検潮所等において実際に観測した潮位(実測潮位)をもとに作成したものです。

気象庁では、津波・高潮・異常潮位および長期的な海面水位の変動等に対する沿岸防災への貢献、また、現象検出に必要な潮位の平常状態の把握や精度の良い潮位の予測のために、全国各地で潮汐の観測を行っています。潮汐の観測は検潮儀(フロート式、音波管式、電波式)、津波観測計(音波式、音波管式、電波式)、遠地津波観測計を用いて行っています。各潮汐観測地点において使用している観測方式は、観測地点一覧表にそれぞれ掲載しています。

ここに掲載している潮位は、観測基準面からの高さをcm単位で表したものです。 観測基準面の標高は各潮汐観測地点ごとに異なっており、観測地点一覧表に「観測基準面の標高」として掲載しています。標高の基準として東京湾平均海面を用いていますが、離島など一部の地点では、国土地理院による高さの基準やその地点における平均潮位等を用いています。潮位を標高に換算するには、「観測基準面の標高」を差し引いてください。なお、「観測基準面の標高」は、測量成果の反映および平均潮位の推移等により毎年見直されますので注意して下さい。

また、時刻は、全て日本標準時(JST)で表示しています。

月平均潮位例年差図

当月の月平均潮位と最近5年間の同月の月平均潮位の平均との差を図に示したものです。

月 平均・診断例年値・最高・最低潮位、最大潮位偏差

月の平均・診断例年値・最高・最低潮位、最大潮位偏差に掲載する項目は、以下のとおりです。

  • 月平均潮位:1か月間の毎時潮位の平均
  • 月診断例年値:日本沿岸の月平均潮位の変動の例年値
             通常は、最近5年間(当年を含まない)の同月の月平均潮位の平均を用いていますが、地盤変動があった場合には変動量を加味した値を用いています。
             また、観測地点の新設、移設または地盤変動等により算出期間が5年に満たない場合があります。
  • 例年同月差:当月の月平均潮位と月診断例年値との差
  • 最高潮位:当月中に観測した最高潮位の日・時刻と潮位
  • 最低潮位:当月中に観測した最低潮位の日・時刻と潮位
  • 最大潮位偏差(過高):当月中に観測した正の潮位偏差の最大値とその日時
  • 最大潮位偏差(過低):当月中に観測した負の潮位偏差の最大値とその日時

これらの値は、平滑値をもとに算出しています。

*が付けられている場合は、該当月の毎時潮位、満潮干潮等に欠測があったことを示しています。

項目を-としている場合は、該当月が欠測であることを示しています。

年 平均・5年平均・最高・最低潮位、朔望潮位、最大潮位偏差、5年間の朔望平均潮位

年の平均・5年平均・最高・最低潮位、朔望潮位、最大潮位偏差、5年間の朔望平均潮位に掲載する項目は、以下のとおりです。

  • 年平均潮位:1年間の各月の平均潮位の平均
  • 5年平均潮位:当年を含む前5年間の年平均潮位の平均値(2009年以降について掲載)
  • 最高潮位:当年中に観測した最高潮位の日・時刻と潮位
  • 最低潮位:当年中に観測した最低潮位の日・時刻と潮位
  • 朔望潮位 朔:朔(新月)の日から前2日~後4日以内に観測された最高潮位の平均及び最低潮位の平均
  • 朔望潮位 望:望(満月)の日から前2日~後4日以内に観測された最高潮位の平均及び最低潮位の平均
  • 最大潮位偏差(過高):当年中に観測した正の潮位偏差の最大値とその日時
  • 最大潮位偏差(過低):当年中に観測した負の潮位偏差の最大値とその日時
  • 5年間の朔望平均潮位:当年を含む前5年間の朔望潮位の平均値(2009年以降について掲載)

これらの値は、平滑値をもとに算出しています。

()が付けられている場合は、該当年の月の統計値に欠測があったことを示しています。ただし、この年の顕著な高潮の場合は、該当の期間中に欠測があったことを示しています。

『各年の潮汐』において潮汐概況を1地点のみで表示させた場合、その年の1~12月の各月の統計値と年の統計値が同時に表示されます。

高潮

高潮とは、台風など強い気象じょう乱に伴う気圧降下と暴風のため、海面が異常に上昇する現象のことです。ここでは、最大潮位偏差50cm以上の高潮が観測された地点があった場合に、高潮の発生原因となった現象と、主な観測地点の潮位偏差を示します。

高潮観測表には、最大潮位偏差50cm以上の高潮が観測された地点について、最大潮位偏差及び最高潮位の値とその時刻を掲載します。ただし、高潮では瞬間値から潮位偏差を求めており、平滑値である毎時潮位偏差から求めた月最大潮位偏差(過高)とは異なります。これは、平滑値より瞬間値の方が高潮の状況を詳細に表現できるためです。*が付けられている場合は、該当期間に欠測があったことを示しています。

高潮の図
平成10年台風第10号に伴う高潮の例 1998年10月18日 大阪

瞬間値とは

瞬間値とは、各検潮所で観測された潮位データ(実測潮位)から波浪などの周期が数分までの変動を除去した潮位です。海面の高さをサンプリングした生のデータから、数値的にフィルター処理を行って算出します。
瞬間値の例
瞬間値の例 2009年10月7日 赤羽根

津波

津波とは、地震に伴う海底地形の急変等によって生じる海面の振動現象のことです。

各年の潮汐では、波の全振幅(山と谷の高さの差)5cm以上の津波を観測した地点があった場合に、津波の発生原因となった地震等の情報と、各観測地点での、津波の第1波、最大の振幅の波、最大の高さの波に関する時刻や大きさなどを掲載しています。これらの値は、瞬間値をもとに算出しています。項目欄の-は、値が決定できないことを示します。なお、地震発生直後に発表される情報と地点名、観測値等が異なる場合があります。

第1波

津波の第1波の到達時刻と、ピークの高さを記載しています。高さはcmの単位で記載しており、 + は「押し」、- は「引き」で津波が始まったことを示しています。時刻は分単位で記載しています。

最大全振幅

津波の隣合う山を結ぶ直線の谷からの高さ、または隣合う谷を結ぶ直線の山までの高さが最大となる波について、その最大となる時刻と波の周期を分単位、高さをcmの単位で記載しています。

最大の高さの波

津波がなかったとした場合の海面(平滑値 )からの高さが最大となる波について、そのピークの時刻と波の周期を分単位、高さをcmの単位で記載しています。

終わり

潮位がほぼ平常に復した時刻を記載しています(2009年まで)。

平滑値は、津波や波浪などの周期が数時間までの変動を除去した海面の高さです。海面の高さをサンプリングした生のデータから、数値的にフィルター処理を行って算出します。
津波の例1
津波の例1 2003年9月26日 釧路

図中の水色点線で囲まれた部分を、下の津波の例2で拡大表示しています。

津波の例2
津波の例2 2003年9月26日 釧路(拡大)

上図の水色点線で囲まれた部分を、拡大しています。
図中の英字が示すものは以下のとおりです。
a:第1波の到達
b-b':第1波のピークの高さ(この場合は押し)
c-c':最大全振幅
d-d':最大の高さの波

副振動

副振動とは、高潮や津波以外の潮位の異常のうち、湾・海峡などで発生する海面の振動現象のことです。周期は、数分から数10分程度です。

副振動の表には、当月中に観測した副振動の振幅の最大値が10cm以上の地点について、周期、日・時刻、振幅を掲載します。これらの値は、瞬間値をもとに算出しています。*が付けられている場合は、該当月に欠測があったことを示し、項目を-としている場合は、該当月が全て欠測であることを示しています。また、該当月が全て欠測ではなく、10cm以上の副振動が観測されなかった場合には、「該当なし」とします。

副振動の図
副振動の例 1998年3月26日 長崎

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