日本沿岸の月平均潮位の変動

診断（2008年4月）

2008年4月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、九州の沿岸と東海の沿岸でやや～かなり高く、北海道東部の沿岸でやや低い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。

2008年4月 月平均潮位偏差分布

月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は 最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。

偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。

甚だ高い	+20 ≤	ΔH
かなり高い	+10 ≤	ΔH <	+20
やや高い	+5 ≤	ΔH <	+10
例年並	-5 ≤	ΔH <	+5
やや低い	-10 ≤	ΔH <	-5
かなり低い	-20 ≤	ΔH <	-10
甚だ低い		ΔH <	-20

解説

2008年4月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、九州の沿岸と東海の沿岸でやや～かなり高く、北海道東部の沿岸でやや低い状態でした。
九州南部沿岸では、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ、0.5～1℃程度高い状態でした。この期間、屋久島の西方まで北上していた黒潮の流れの一部が九州南部から西部にかけての沿岸に流入して水温の高い状態を引き起こし、九州南部から西部の沿岸を中心に月平均潮位が高くなったと考えられます。
なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間（2003～2007年）のデータの平均値からの差としています。 また、月平均潮位偏差の各地点の値は潮汐概況に掲載しています。