日本沿岸の月平均潮位の変動

平成18年7月20日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断(2006年6月)

2006年6月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、関東地方から東海地方にかけての沿岸でやや~かなり低く、南西諸島の奄美大島以南でやや~かなり高い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
月平均潮位偏差分布

2006年6月 月平均潮位偏差分布


月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。


偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。


甚だ高い +20 ≤ ΔH
かなり高い +10 ≤ ΔH < +20
やや高い +5 ≤ ΔH < +10
例年並 -5 ≤ ΔH < +5
やや低い -10 ≤ ΔH < -5
かなり低い -20 ≤ ΔH < -10
甚だ低い ΔH < -20

解説

2006年6月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、関東地方から東海地方にかけての沿岸でやや~かなり低く、南西諸島の奄美大島以南でやや~かなり高い状態でした。
月平均表層水温は、海面から水深740mまでの値で見ると、最近5年間の同月の平均と比べ、関東から東海地方にかけての海域で低くなっています。
北西太平洋 半旬別海面高度偏差 では、沖縄本島の南及び八重山諸島の南に中心を持つ暖水渦から、海面高度の高い領域が奄美大島付近まで広がっています。
これらの海況が、月平均潮位に影響を与えていると考えられます。

なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2001~2005年)のデータの平均値からの差としています。

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