北西太平洋の海面水温(月概況)

平成27年2月20日発表
気象庁地球環境・海洋部


診断 (2015年1月)

  • オホーツク海中部および北部(図中P1)、カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海(図中P2)、フィリピンの東(図中P7)、マリアナ諸島近海(図中P8)およびミンダナオ島の東からニューギニア島の北(図中P9)では、海面水温が平年より高くなっていました。
  • 南鳥島近海から日付変更線付近(図中P5)および南シナ海(図中P6)では、海面水温が平年より低くなっていました。
  • 赤道域の日付変更線付近(図中P10)および北西太平洋の北緯10度から北緯20度の東経150度以東の海域では、海面水温が平年よりかなり高くなっていました。

北西太平洋の月平均海面水温平年差分布図(2015年1月)
北西太平洋の月平均海面水温平年差分布図(2015年1月)

JPN:北緯20〜50度、東経120〜160度(図中の橙色枠線内)の海面水温の実況は、「日本近海の海面水温(月概況)」で解説しています。

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。また、海氷のために海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

があ この図の海面水温平年差は速報値です。北西太平洋のデータの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることります。

解説

北西太平洋の海面水温

2015年1月の北西太平洋の海面水温の実況は、表のとおりでした。

表:北西太平洋の海面水温の実況
図中の記号 海域名 海面水温の実況
P1(注) オホーツク海中部および北部 平年より高い
P2 カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海 平年より高い
P3 アリューシャンの南 平年並
P4 日本のはるか東から日付変更線付近 平年並
P5 南鳥島近海から日付変更線付近 平年より低い
P6 南シナ海 平年より低い
P7 フィリピンの東 平年より高い
P8 マリアナ諸島近海 平年より高い
P9 ミンダナオ島の東からニューギニア島の北 平年より高い
P10 赤道域の日付変更線付近 平年よりかなり高く、海面水温が30℃以上の海域が北緯5度以南でみられる
その他の北西太平洋の海域 北西太平洋の北緯10度から北緯20度の東経150度以東で、平年よりかなり高い

(注)P1の海域では、海面が広く海氷で覆われているため海面水温データがない場合、海面水温の実況の欄に「−」を表示します。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

このページのトップへ