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浮遊タールボール・油分

平成29年2月28日発表(次回発表予定 平成30年2月28日)

気象庁地球環境・海洋部

診断(2016年)

  • 2016年は、観測した全ての海域でタールボールは採取されませんでした。
  • 日本周辺海域及び東経137度線における油分の年平均値は、49及び22ng/kg クリセン換算量でした。
2016年のタールボール密度
2016年のタールボール密度
(a) 1~3月,(b) 4~6月,(c) 7~9月,(d) 10~12月
図中の“+(NIL)”はタールボールが採取されなかったことを示します。

解説

2016年は、観測した全ての海域でタールボールは採取されませんでした。

浮遊タールボールは、1980年代の初めまでは、日本周辺海域及び東経137度線の北緯20~30度で多く採取されました。 特に1979年には、両海域での平均値が 0.6mg/m2 を上回っていました。 しかし、マルポール条約(マルポール73/78条約)の付属書I(油による汚染の防止のための規則)に基づいて 船舶からの油類の排出が規制された1983年以降、タールボール密度は大幅に減少しました。 日本周辺海域では、1978年から1982年の5年平均が 0.29mg/m2 であったのに対し、条約発効後の1984年から1988年の5年平均は 0.08mg/m2 になっています。 1984年以降タールボールが採取される頻度は減少傾向が続き、2000年代以降は、採取されるタールボールの密度は 0.01mg/m2 を下回る年が多くなりました。2009年以降は、ほぼ 0.001mg/m2 を下回る年が続いています。 東経137度線の北緯20~30度でも、1984年以降タールボールが採取される頻度は減少傾向が続き、密度も 0.01mg/m2 を下回る年が多くなりました。1990年代半ば以降は、 0.001mg/m2 を下回る年が多くなり、タールボールはまれにしか採取されていません。 (海域別にみたタールボール密度の経年変化海域区分参照)。

油分の年平均値は、日本周辺海域及び東経137度線において、観測開始以来大きく変動しながら低下傾向が続き、 2005年以降ほぼ 50ng/kg クリセン換算量以下の値となっています。2016年は、日本周辺海域で 49ng/kg 、東経137度線で 22ng/kg クリセン換算量でした。 油分濃度は、年により若干の変動がありますが、この低下傾向と、2005年以降の低濃度は、油類の排出規制の効果であると考えられます (日本周辺海域及び東経137度線における油分の経年変化)。

油分の単位について

油分の単位「クリセン換算量」については「総合診断表 3. 2 浮遊タールボール・油分」を参照ください。

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