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オホーツク海の海氷分布(年概況)

平成29年6月30日発表 (次回発表予定平成30年7月2日)
気象庁 地球環境・海洋部

診断概要(2016/2017年)

トピック

オホーツク海の海氷域面積は2月初めまでおおむね平年並でしたが、その後は平年より小さく経過しました。
3月中旬には、太平洋に流出した海氷の一部が襟裳岬の南東約90キロメートル(北緯41.6度付近)まで南下しました。

2016/2017年海氷期の概要

オホーツク海全域の海氷域面積は、2月初めまでほぼ平年並でしたが、その後はオホーツク海北部を中心に海氷域の縮小が進み、海氷域面積は平年より小さく経過しました(図1)。その要因として、2月から3月にかけてベーリング海にブロッキング高気圧がみられたことから、オホーツク海からベーリング海西部にかけて低気圧が停滞することが多くなり、オホーツク海北部に暖気が流入しやすい状況が続いたことが考えられます (参考:各種データ・資料 > 地球環境・気候 > 日本の天候の特徴と見通し > 日本の月の天候 > 極東循環場の特徴(2月3月))。
当シーズンの最大海氷域面積は2月5日の93.57万平方キロメートルで、平年より小さくなりました。
一方、オホーツク海南部の海氷域は平年と同程度の広がりとなりました。北海道オホーツク海沿岸への海氷の到来は、海氷が一時的に西に流されたため、稚内の流氷初日は平年より早く、網走では平年より遅くなりました。また、海氷の太平洋への流出は2月中旬から4月中旬までみられ、3月中旬には海氷の一部が襟裳岬の南東約90キロメートル(北緯41.6度付近)まで南下しました。また、釧路では9年ぶりに流氷を観測しました。海氷の後退は平年より遅く、網走、釧路の流氷終日は平年より遅くなりました。
なお、海氷分布状況の詳細については、オホーツク海の海氷分布図(2016年11月~2017年7月)を参照して下さい。
オホーツク海の海氷域面積(2016年11月~2017年5月)
年別経過図の凡例

図1 オホーツク海の海氷域面積(2016年11月~2017年7月)


表1 流氷に関する現象の初終日一覧表(2016年12月~2017年5月)
( ) : 平年(1981~2010年の平均値)との差。
+ : 平年よりも遅い(又は長い)、-:平年よりも早い(又は短い)。
* : 観測項目にない。
--- : 現象が発生しなかった 。
地点 流氷 流氷接岸初日 海明け
初日 終日 期間
稚内 1.25 (-19) 1.26 (-45) 2 (-26) ---
網走 1.31 (+10) 4.24 (+13) 84 (+3) 2. 2 (0) 3. 6 (-14)
釧路 3.22 (+22) 4. 5 (+19) 15 (-3) ---

1. オホーツク海の海氷状況

2016年10月

10月下旬にオホーツク海北西部のシャンタル諸島付近と間宮海峡で結氷が始まりました。

2016年11月

11月上旬にオホーツク海北東部のシェリホフ湾及びオホーツク海北岸で、 11月中旬にサハリン東岸で、11月下旬にテルペニヤ湾で、それぞれ結氷が始まりました。

2016年12月

サハリン周辺を中心に気温が平年より低く経過し、サハリン東岸の海氷域は急速に拡大しました。一方、12月上旬から12月中旬にかけてオホーツク海東部の気温が高く経過し、オホーツク海北部の海氷域の拡大は緩やかでした。そのため、12月上旬のオホーツク海の海氷域面積は平年より大きく経過しましたが、12月中旬から12月下旬にかけては平年並で経過しました。

2017年1月

1月上旬のオホーツク海の海氷域面積は平年より大きく経過しました。しかし、1月中旬に サハリン北部周辺で気温が平年より高く経過し、オホーツク海北部やサハリン東方の海域を中心に広い範囲で海氷が融解したため、海氷域面積は減少し、平年より小さくなりました。その後、海氷域は再び拡大し、 1月下旬の 海氷域面積は平年並になりました。

2017年2月

2月上旬から中旬にかけて、オホーツク海北部を中心に気温が平年より高く経過するとともに、東よりの風が吹く日が多くなりました。 このため、北部の海氷域 は縮小し、オホーツク海全域の海氷域面積は、2月を通しておおむね平年より小さく経過しました。
今シーズンのオホーツク海の最大海氷域面積は、2月5日に記録した93.57万平方キロメートルで、平年より小さくなりました。

2017年3月

オホーツク海北部を中心に気温が平年より高く経過したため、北部や中部の 海氷域は縮小しました。オホーツク海全体の海氷域面積は、3月を通して平年より小さく経過し、3月10日からは、1971年の統計開始以降、同時期としては2番目に小さい値で推移しました。一方、オホーツク海南部の海氷域は平年と同程度の広がりでした。

2017年4月

オホーツク海北部を中心に気温が平年より高く経過し、海氷域の縮小が進みました。 オホーツク海全域の海氷域面積は、3月に引き続いて平年より小さく経過し、4月を通して過去最小水準で推移しました。

2017年5月

オホーツク海全域の海氷域面積は、4月に引き続いて平年より小さく経過し、5月上旬は過去最小水準で経過しました。
オホーツク海南部を中心に気温が平年より高く経過しましたが、4月末の時点でオホーツク海南部の海氷域が平年よりも広がっていたため海氷域の後退は平年より遅く、5月末の海氷域の南端は北緯47.6度でした。

2017年6・7月 (7月24日追記)

6月上旬にサハリン東岸の海氷、7月中旬にシャンタル諸島付近の海氷はすべて融解しました。

2. 北海道オホーツク海沿岸の海氷状況

2016年12月

冬型の気圧配置で北よりの風が吹く日が多かったため、サハリン東岸の海氷域の南下は平年より早く、12月31日時点で海氷域の南端は平年より南の北緯45.5度付近でした。

2017年1月

オホーツク海南部では、1月に入って低気圧や気圧の谷が周期的に通過し、 冬型の気圧配置が長続きしなかったため、海氷域の南下は進みませんでした。1月中旬以降は、低気圧の通過に伴って東よりの風が吹く日が多く、19日には海氷域の一部が宗谷海峡から日本海に流出しました。1月下旬には北海道オホーツク海沿岸の所々で流氷が接岸しました。稚内では平年より19日早い1月25日、網走では平年より10日遅い1月31日に流氷初日となりました。また、稚内の流氷終日は平年より45日早い1月26日でした。

2017年2月

2月に入り、北海道オホーツク海沿岸では広い範囲で海氷が接岸しました。海氷の太平洋への流出は、国後水道からは2月中旬以降、 根室海峡や択捉海峡からは2月下旬にみられました。また、海氷の宗谷海峡から日本海への流出は、2月を通して断続的にみられました。 網走では、平年と同じ2月2日に流氷接岸初日 となりました。

2017年3月

3月上旬から中旬にかけて西よりの風の吹く日が多かったため、北海道オホーツク海沿岸の海氷域は沖合に離れました。 海氷は2月から引き続き、根室海峡、国後水道及び択捉海峡から太平洋へ流出しました。 3月中旬には一時、海氷の一部が襟裳岬の南東約90キロメートル(北緯41.6度付近)まで達しましたが、その後融解しました。3月下旬には宗谷海峡から日本海へ小規模な海氷の流出がみられました。
網走では3月6日に平年より14日早い海明け となりました。
釧路では3月22日に9年ぶりに流氷初日を観測しました。これは平年より22日遅く、1946年の統計開始以来、流氷初日を観測した中で最も遅い日 となりました。

2017年4月

オホーツク海南部では、4月を通して海氷の融解が進みましたが、海氷域は平年よりも南に広がり、太平洋への海氷の流出は4月中旬まで続きました。なお、4月末の海氷域の南端は北緯45.6度付近でした。
釧路の流氷終日は平年より19日遅い4月5日、網走の流氷終日は平年より13日遅い4月24日でした。

2017年5月

北緯46度以南の海氷は5月上旬にすべて融解しました。

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