キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

オホーツク海の海氷分布(年概況)

平成30年7月2日発表 (次回発表予定平成31年7月1日)
気象庁 地球環境・海洋部

診断概要(2017/2018年)

トピック

オホーツク海の最大海氷域面積は平年並でした。

2017/2018年海氷期の概要

オホーツク海全域の海氷域面積は、12月下旬と1月下旬に発達した低気圧の影響で海氷域が大きく減少し、3月初めまでおおむね平年より小さく経過しました。 3月はオホーツク海北部を中心に気温が平年より低くなり、また西風の影響でオホーツク海中部、南部の海氷域が東に広がったことと重なり、海氷域面積は平年並となりました(図1)。
当シーズンの最大海氷域面積は3月25日の112.41万平方キロメートルで、平年並でした。
北海道オホーツク海沿岸への海氷の到来は、 網走で流氷初日が平年より遅く、稚内では平年より早くなりました。 また、海氷の太平洋への流出は2月上旬から4月上旬までみられました。 釧路では流氷は観測されませんでした。 海氷の後退は平年と同程度でしたが、北海道周辺では西から南西の風が吹く日が多く、海氷が北海道の沿岸から離れたため、稚内、網走の流氷終日は平年より早くなりました。
なお、海氷分布状況の詳細については、オホーツク海の海氷分布図(2017年11月~2018年7月)を参照して下さい。
オホーツク海の海氷域面積(2017年11月~2018年5月)
年別経過図の凡例

図1 オホーツク海の海氷域面積(2017年11月~2018年7月)


表1 流氷に関する現象の初終日一覧表(2017年12月~2018年5月)
( ) : 平年(1981~2010年の平均値)との差。
+ : 平年よりも遅い(又は長い)、-:平年よりも早い(又は短い)。
* : 観測項目にない。
--- : 現象が発生しなかった 。
地点 流氷 流氷接岸初日 海明け
初日 終日 期間
稚内 2. 6 ( -7) 2. 7 (-33) 2 (-26) ---
網走 1.28 ( +7) 3.31 (-11) 63 (-18) 2. 2 (0) 3.14 ( -6)
釧路 --- --- --- ---

1. オホーツク海の海氷状況

2017年10月

10月中旬にオホーツク海北東部のシェリホフ湾、10月下旬にオホーツク海北岸及び間宮海峡で結氷が始まりました。

2017年11月

11月上旬にオホーツク海北西部のシャンタル諸島付近、 11月中旬にサハリン東岸、11月下旬にサハリンのテルペニヤ湾で、それぞれ結氷が始まりました。

2017年12月

オホーツク海の海氷域面積は、12月中旬までおおむね平年並で経過しました。 12月下旬には急速に発達した低気圧がオホーツク海南部を通過し、その後サハリン東海上に停滞した影響で海氷域は大きく縮小し、海氷域面積は平年より小さくなりました。 オホーツク海南部の海氷域の南端は、12月31日時点で平年並の北緯46.7度でした。

2018年1月

オホーツク海に発達した低気圧が停滞する日が多く、オホーツク海北部に暖気が流入しやすい状態でした。 そのため、オホーツク海北部で海氷域の拡大が進まず、海氷域面積は平年より小さく経過しました。 特に1月下旬は発達した低気圧の影響でオホーツク海北部の気温が平年より高く経過したことや、海氷が岸に吹き寄せられたことにより、海氷域面積が大きく減少しました。

2018年2月

1月下旬に海氷域面積が平年を大きく下回ったことと、オホーツク海北部の気温が平年より高く経過したため、オホーツク海北部で海氷域の拡大が進まず、海氷域面積はおおむね平年より小さく経過しました。

2018年3月

3月上旬、中旬はオホーツク海北部、中部で気温が平年より低く経過し、また月を通して西風の吹く日が多かったため、海氷域の拡大が進みました。 オホーツク海全域の海氷域面積は、3月上旬に平年並となり、下旬には一時平年より大きくなりましたが、3月全体としてはおおむね平年並の範囲で推移しました。

当シーズンのオホーツク海の最大海氷域面積は、3月25日に記録した112.41万平方キロメートルで、最大海氷域面積としては平年並でした。

2018年4月

オホーツク海北部では、気温が平年より高くなる日が多かったため、海氷の融解が進みました。 オホーツク海中部と南部では、西風の吹く日が多かったため、海氷域が東に広がりました。 オホーツク海全体としては、海氷域面積は4月を通しておおむね平年並でした。

2018年5月

オホーツク海では、北部を中心に気温が平年より高く経過し、海氷の融解が急速に進みました。 このため、オホーツク海全域の海氷域面積は、上旬はほぼ平年並でしたが、中旬以降は平年より小さく経過しました。

2018年6・7月 (8月3日追記)

6月下旬にシャンタル諸島付近の海氷、7月上旬にサハリン東岸の海氷はすべて融解しました。

2. 北海道オホーツク海沿岸の海氷状況

2018年1月

オホーツク海南部では、1月上旬は強い北の風の影響で海氷域が平年より早く南下し、11日には小規模な海氷が一時的に知床半島に接近しましたが、すぐに融解しました。 その後海氷域は平年並に南下し、1月下旬には北海道の海岸の一部で接岸したほか、海氷の一部が根室海峡に流入しました。 網走の流氷初日は平年より7日遅い1月28日でした。

2018年2月

北海道オホーツク海沿岸では広い範囲で海氷が接岸しました。 海氷の一部は2月上旬以降国後水道から太平洋に流出し、2月中旬以降は根室海峡から、2月下旬は択捉海峡からも流出しました。 また、海氷の宗谷海峡への流入は2月を通して断続的にみられ、2月上旬には一時日本海への流出がみられました。

網走では平年と同じ2月2日に流氷接岸初日、また稚内では平年より7日早い2月6日に流氷初日、平年より33日早い2月7日に流氷終日となりました。

2018年3月

北海道オホーツク海沿岸の海氷は、3月上旬に大部分が岸から離れ、3月末には沖合に離れました。 海氷は2月から引き続き、国後水道や択捉海峡から太平洋へ流出しました。 宗谷海峡では、3月中旬まで小規模な海氷の流入が断続的に続きましたが、日本海への流出は一時的でした。

網走では3月14日に平年より6日早い海明けとなり、3月31日に平年より11日早い流氷終日となりました。

2018年4月

海氷の太平洋への流出は4月上旬に終息しました。 オホーツク海南部の海氷は融解が進み、4月下旬に北緯46度以南の海氷はすべて融解しました。

関連情報

このページのトップへ