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北太平洋亜熱帯モード水の変動

平成29年5月22日発表 (次回発表予定 平成30年5月21日)

気象庁地球環境・海洋部

診断(2016年)

  • 東経137度線における北太平洋亜熱帯モード水のコア水温は、1980年代に上昇し、それ以降は高い状態を保って約10年周期で変動しています。近年では、2010年以降低下しています。
  • 断面積については約10年周期の変動をしており、2010年以降増加しています。
東経137度線における北太平洋亜熱帯モード水の水温

東経137度線における北太平洋亜熱帯モード水のコア水温と断面積

細線は観測値、太線はその2年移動平均を表します。2009年夏季(図中'x')は、気象庁海洋気象観測船以外のデータも利用しています。詳細については「2009年夏季の東経137度線の解析」をご覧ください。また、2001年夏季(図中'▲')は、亜熱帯モード水の定義を満たす層がなかったため、23~29Nにおける渦位極小となる層の水温を平均しています。なお陰影期間は黒潮大蛇行期を示します。

北太平洋亜熱帯モード水のコア水温と断面積の時系列(数値データ[TXT形式:3KB]

解説

 1980年代の北太平洋亜熱帯モード水(以下「亜熱帯モード水」)の水温上昇は、冬季季節風が弱まったことが原因と考えられます(参考:黒潮続流域での冬季の海面冷却について)。 断面積は、約10年周期の変動をしており、1990年頃以降は、断面積が大きい時期にコア水温が低いという逆相関の関係があります。 これは、本州南方では南ほど低温の亜熱帯モード水が分布することと、断面積が増加する時期は分布域が南へ拡大することによります。
 また、主水温躍層深度が深い時期には、断面積が大きくなっています。 この主水温躍層深度の変動は、アリューシャン低気圧の南北変動に伴う、北太平洋中央部での主水温躍層深度の変動が西方伝播したものであると考えられます。

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